マイクル・クライトン 著 酒井昭伸 訳 早川書房 上・下二分冊 2000年5月20日 初版発行
1月17日に封切りされた映画『タイムライン』の原作。 映画を観たので、原作を読み直してみた。 映画公開に先立ち、文庫版が早川文庫NVから発行済。 私的には単行本の表紙の転送装置の絵がチープで一昔前のSFっぽくて(笑)ツボ。 ストーリーを大分忘れていたので映画は映画なりに楽しめたが、原作を覚えていたら楽しめなかったろうな、と。 マイクル・クライトンの作品の中ではストーリーがありきたりであまり好きな話ではないが、中世時代の描写は作者が楽しんで執筆した様子が伺える。 タイムトラベルのSFとしてよりも、この中世時代の物語を書きたくてこの話を考えたんじゃないか?
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