副題「なぜトラウマと癒しが求められるのか」 斉藤環 著 PHP研究所 2003年10月16日発行
やたらと「心理学」がタイトルに付いた書籍が幅をきかせるようになったのはいつ頃からだったろうか。 尤も、かのベストセラー新書『バカの壁』の著者(養老孟司)のせいもあってか最近は特に「脳」が付いたものをよく見かけるようになったが。 「脳」と「心理」は時には互いに補い合って分かり易い癒しと分類法、対人技能を提供し続けているようだ。 精神医学、心理学、生物学、解剖医学はまだまだブームに乗って笑いが止まらないことだろう。
日頃私が感じていた心理学依存の風潮への疑問を精神科医がズバリと取り上げた書。 少々、自分の精神科医という立場を擁護した表現に取れる部分もあるが、そこは大目に見れる範囲。
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