まつたなみの日記...まつたなみ

 

 

日航機墜落事故から20年 - 2005年08月12日(金)

毎年このころになると、あああのころにあったなあと思い出される。
それは日航機墜落事故である。
5年前にも同じようなことを思った。しかも5年前とは当然ながら日航機墜落事故から15年目のことであるが、このころ、ある報道番組宛に私なりの意見をHP上で書き、投稿し、掲載されたことを覚えている。
私がそのころ驚いたのは、非公開とされていたボイスレコーダーがこのころになって公開されたことだ。ついに明るみになったコックピット内の肉声と苦闘。今まで活字しかわからなかったことが、公開により、より鮮明に近づいてきたのである。
その公開までの道のりを、今年、TBSでドラマ化して放映された。竹中直人が藤田日出男役で、実在する彼は、あの事故以来独自でその事故に関する調査を続けてきた人だ。
私はこの姿が、ある社員と組織との闘いが、踊る大捜査線というドラマに思えてならない。安全のために調査を続ける人と事故調査委員会の闘いが。しかし運輸省でも組織にさいなまれながら良心を持っている人もいるのだと思った。
だが一人で組織を翻すほどの力をもってしても、結局組織によって押しつぶされたりする。一人で太刀打ちすることがどれほどのパワーを必要とするのか。
日本の航空会社による大事故はなくなっているが、世界では航空機事故は後を絶たない。グローバルに見ると、管制官による伝達ミスやコミュニケーションミスによって引き起こされたり、整備ミスなどで事故にあったりしている。
また、最近になって、JALなどの航空機に関するトラブルが明るみになってきた。これは、世間では「トラブルが相次いでいる」と言っているが、前々からこのようなトラブルは比較的少しであるがあった。2001年は約210件、その年を追うごとに少しずつ増えている。これらの原因は旧JALとJASの統合による組織力不足があげられている。組織が良心的なら当然よい方向へと向かうのだが、組織が死んでいるとこのような最悪な結果に陥ってしまうことが多い。

1985年の日航機墜落事故より以前に航空機による大事故は多々あった。1950年代から1970年代まで。それを記録した本などはほとんどが絶版となっている。だが、いつの時代でも大切なのは、事故の記憶を風化してはいけないこと。あの時、こんなことがあった、と思い出せるくらいでもよい。事故の風化だけは絶対に避けたい。太平洋戦争もしかりだ。


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