under one umbrella

2005年04月14日(木) 勝手に



やっぱり、君との時間は楽しい。



有田君は、今日の帰りの電車で、
一緒に座らないかと声をかけてくれて、
あたしの爪を褒めてくれた(!)けれども。
いろいろ話すあたしを、優しい目で見てくれたけれども。
寺島の隣にいるときほどの安心感はない。


あたしの何かを褒めてくれることも、
あたしを見ながら話を聞いてくれることも、
あたしが寺島に望んでることばかりで、
有田君はそのままそっくりくれるのに、
あたしの心は穏やかなまま。



寺島のことが辛いときは、
周りのいろんな男の人にときめいて過ごすあたしで、
ミーハーを発揮するのに、
この人にだけはそれがない。



珍しいわ、とあたしは、
勝手に彼をレア物扱いしてる。心の中で。







また、「初めて」が増える。
昨日は初めての、お風呂。

寺島の部屋についている、小さめのお風呂で、
一緒にあったまる。


上がると、
寺島は久しぶりにメガネをかけていて、
(最近コンタクトに変わったので)
あたしは自然ににやけてしまった。


でもそれであたしが喜ぶのは、
寺島はよくは思わないらしい。
かっこいいと思っているんだけどな。







未来を想うことは、出来ないけど。
あなたの「初めて」をたくさん奪ってゆくことは、
嬉しいと、今は思う。






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