ギリギリまで寺島と一緒にいて、登校。 少ない時間でも、会おうとしてくれることは、嬉しい。
寺島の携帯に、知らない女の子の画像。 寺島は慌てて笑って、携帯をロックする。 でも結局、見せてくれた。 メル友ねー。ふぅん。
最近は、 面倒でメールしてないらしい。 もしそれが本当なら、 寺島は昨夜の電話で、 「まりあと会ったり電話したりするのは面倒じゃない」 って言ってたから、 あたしの勝ち。うん。
一緒にいる時間の中で、あたしは時々、 寺島に失望したり、信じられなくなったりするけど、 寺島は確実に、あたしのことを信じていて。 あたしが自分の後をついてくるのが当たり前で。
そう思うと。 絶対に裏切りたくはないし、 傍にいる意味があると思える。
信じて良いよ。 あなたが別の人を見つけるまで、 あたしは悪あがきを続けるから。 傍にいたいと叫ぶから。 約束するよ。
寺島はあたしのおなかの肉を枕に見立てて、 ちょっと癖になりそうだの気持ちがいいだの言ってた。 ふん。 そのうち肉なんかなくなって出来なくなるんだから、 今のうちしとけばいいわ。
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