妊娠の話を続けるつもりでいましたが。 どうにも、書かないと乗り切れそうにないので、 現在の話を書きます。 妊娠については、結局していないというオチです。
あ、それでも。 ちょっとはつながってくるのかも。 妊娠疑惑から考えたのは、 「あたしは寺島の何なんだろう」ってことでした。 今はそれが広がって、 「あたしは寺島に必要なのかな」って、思っています。
寺島と、話をしに行って。 そのときは、妊娠してないことはわかっていたけど。 逢ってなかったから、逢いたくて。 話して。 情緒不安定で寂しかったから、くっつかせてもらって。
しばらく話した後で、寺島が言い出した。 「もっと遠くから、見てて欲しいんだ」って。
ごめんなさいと泣くことしか、あたしには出来なかった。 支えたいと近くにいることも、邪魔だったんだね。 そしていつのまにか、甘えてた。 また、その温かい腕に、依存してた。 ごめんね。
最後に抱きつかせてもらった胸は、やっぱり温かくて。 このまま死んでしまえればいいと思った。 ごめんね、自己中で。
部屋に帰って、立ち上げたパソコンには、メールが届いていた。 友達からの、笑えるメール。 ひとしきり笑って、 あぁよかった、笑えるって思って。 1人じゃなかったって、思って。
マリコ。 今のあたしに、そのセリフは反則よ。 あの、愛が溢れる歌を思い出させないで。
笑っていたのに。 たちまち涙が溢れて。
愛する人を、今、失ってきた。 多分きっと、それこそ永遠に。
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