前日の日記の続きを書くけれど、 要するに寺島は、 あたしよりアミさんの方を大切にする。 そう言うといつも寺島は否定するけど、 行動はそうとしか見えないし。
だから4月2日、寺島がアミさんを追いかけるって知った日。 何で、って思う一方で、 やっぱり敵わなかった、って思ってた。
彼女の体目当てで付き合う人を怒るのに、 何で自分はあたしにそれが出来るんだろう。 それはやっぱり、 あなたが彼女を好きだから、だよね。 あたしのこと本当に、体目当てだからだよね。
そんなことを口にしたら、 寺島が行ってしまいそうで、言えなくて。 無理にでも信じて、抑えてた。
時間が経って、 「どうやった?二宮さん」 ってメールすると、 「大丈夫みたい。あの人、強いから」 って返ってきた。
そうやって二宮さんのこと信じてるくせに、 何でメールするんだろう。 二宮さんにメールする理由が欲しかっただけなんだろうか。 そんなにまで彼女を、好きなのか。
更に後にかかってきた電話に、少し暗い声で応えると、 「何で私の心配はしてくれないの?ってか?」 なんて見当違いのこと、言ってくるから。 余計に悲しかったのを、覚えてる。
今、友達に戻ると決めてみると。 意外にもすっきりして。 少しの涙で、恋心を封印出来ました。
昔の自分と違うのは。 自分を支えてくれるたくさんの人を、感じられること。 いつだってあたしは、1人じゃなかった。 そうしてこれからも、1人じゃなくて。 それは寺島も含めてのことだから。
また、歩いていけます。
|