メモ書き。

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2006年01月01日(日)  年の初め 

「ひろし。…ひろし」
「ん…」

 間近でささやく仁王の声に、柳生が眠そうに目をこする。ブランケットから出した腕が少し冷んやりとして、けれど触れ合った素肌はあたたかい。柳生はそっと目を開き、目の前で微笑む仁王の顔を見つめた。

「まだおねむかの。朝じゃよ」
「仁王くん…、おはようございます」

 言いおわらぬうちに、仁王の唇が軽く柳生の頬に触れた。ほどいた髪がさらりと柳生の額にかかる。

「ふふ、くすぐったい」
「今年最初の挨拶じゃ。おめでとうさん、ひろし」

 柳生の頭を抱え込むようにして仁王が言う。両腕を伸ばして柳生も軽く抱き返した。枕が柔らかな衣擦れの音を立てる。

「おめでとうございます、仁王くん」

 互いの胸を合わせて、二人はベッドの上で新年を祝う言葉を交わした。絡まる脚の感触が心地よい。窓からこぼれ来る朝の光が優しく二人の髪を照らす。

「起きて初詣いこ」
「はい、そうしましょう。あ、でも、まずお雑煮たべてからですね。すぐ仕度します」
「うん」
「…あの、」
「うん?」
「離れてくれないと起きられません」
「うん」
「…」

 起きようと言っておきながら仁王はなかなか体を離そうとしない。離れるどころか、ますます体を密着させて抱きついてくる。

「仁王くん? 起きなくちゃ」
「…やっぱり、もうちょっとこうしてたい。ひろし気持ちいい」
「こんな骨っぽいの抱いてたってそんなに気持ちよくないでしょう」
「んー、そんなことなか。あったかくてすべすべして、気持ちいい」

 柳生の喉元に頭をすりつけて、仁王は甘ったるい声を出す。子犬みたいだ、と思いながら柳生はその髪に指を通し、銀の糸をすいてやる。

「仕方ないひとですね。じゃあ、もう少しだけ」
「うん」
「ほんとに、少しだけですよ」
「ひろし、今年もずーっとそばにおってな」

 うっとりと目を閉じてささやかれた言葉に、柳生は小さく笑みを浮かべる。くるり、と体勢を入れ替えて自分が上になると、額に軽く口付けながら、同じくらい優しく言葉をかけた。

「あなたがいやだと言っても一緒にいます」
「ひろし、俺、ほんとにお前が好きなんじゃ」
「わかってます。僕もあなたが好きですよ」

 重なる肌のぬくもりが愛しくて、もうしばらくこうしていてもいいかな、と柳生は考えた。



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あけましておめでとうございます。
新年から砂糖漬けのミニミニ28でした。テキストに上げるまでもないのでこちらで。

ちなみに明日から仕事です。
バイト先で別件のバイトをするという、ちょっと変な状況なのですが、休日出勤で時給がいいので頑張ってきます。それが2日間ありまして、それが終わると4日からまた本業の研修に戻ります。あー、お正月休みでもうすっかり脳がリセットされてしまったよ…どうしよう…。

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2006年初の拍手おへんじです

>31日のA月さん
冬コミお疲れさまでした! いえいえ、陣中お見舞いとは申しつつ、お邪魔にならなかったかと、それが心配です。Nさんもご一緒だったのですね! 会場寒かったようで…お風邪など引かれませんでしたか? こちらこそ、昨年はいろいろお気づかいいただいて嬉しかったです。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

>1日のN月さん
新年のご挨拶ありがとうございましたvv わたくしのほうこそ、昨年は折々にメッセージいただいて元気を頂戴いたしました。N月さんの日記もいつも前向きで勇気づけられております。マイペースって大切ですよね。私はまだ生活のペースがうまくつかめていない感じなんですが、N月さんを見ならって自分に合ったペースを探していきたいと思います。今年もよろしくお願いいたしますね!

>1日午前1時ころ「思わずの書き込みにお返事が!驚。こちらこそ恐縮です。またこっそり寄らせて下さい。えと、お伝えしたかったこと。峰岸様の文章ほんとに大好きです。」のかた
(切れて書き直してくださった部分は割愛しております)
もしかして、先日「ずるいひと」にコメントくださったかたでしょうか?(違っていたら申し訳ありません)ふたたびのコメントありがとうございます。文章が好きと言って頂けて、こんなにうれしいことはありません、感激です。こっそりでもハッキリでも(笑)、お気が向かれましたらまたぜひいらしてくださいませ、いつでもお待ちしておりますv




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