今日は大遅刻であった。しかも、お昼に会議があるのをすっかり忘れていた。目が覚めたときにはすでに太陽は南中高度に近かった。青ざめて速攻職場に電話を入れ、これ以上ないというハイスピードで準備をして家をどかんと飛び出した。こんな時に限って、駅前のタクシー乗り場はからっぽ。ああ、なんてこった。駅前通りを空車が走る、とっさに手を上げた〜♪……などと山本正之の歌が頭をぐるぐる。やっと来たタクシーに飛び乗り職場の玄関前まで乗り付けて「ツリはいらねえ!」と札をたたきつけて会議室に駆け込んだ。何とか間に合いました。はあ、スリル満点だす〜。 おかげさまで、今日は一日タクシーの歌に頭を占領されっぱなし。 こういう日ってあるよねえ、一日中ひとつの歌が頭をぐるぐる駈けまわるのって。私の場合、最近は大量に仕入れた山本正之CDのせいで、タイムボカンシリーズその他の山本節なことが多いんだけど。
この前、NHKの「プロジェクトX」の海底ケーブル敷設の回を見ていたら、仕事を達成した男たちが即興で歌う海底ケーブルの歌(当時の録音テープ)が流れた。人間、心が高ぶったときには思わず歌が口をついてしまうものなんだなあ。 なんて思っているうちに、昨日の年上の同僚との会話を思い出した。北条よりも(たぶん)10歳ほど年上の男性なんだけど、最近減量を試みているんだがなかなか思うようにいかないとか。 「内緒ですけども、『減量の歌』なんて作って密かに歌いながらやってるんですよ」 「げ、減量の歌?」 見るからに無骨で実直そうな彼が作ったという『減量の歌』……聞いてみたい。是非に。 と思ったが、どんな歌か聞く前に、彼はそそくさと逃げるようにその場から去っていった。き、気になる……。
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