ある一定の状況で思わずやってしまう事ってありませんか? 例えば北条の場合。
お風呂に入ってみると、お湯がなみなみ。湯船につかると、お湯がざーっと流れ出す。ひとしきり流れたあと、表面張力でこぼれきらなかった分が、浴槽のふちすれすれででちゃぷちゃぷしている。 そんなとき北条は、そのちゃぷちゃぷの浴槽のふちを睨みながら、体を動かさないようにして、ゆっくりと胸いっぱいに息を吸う。すると、吸い込んだだ空気の分だけ体積が増えて、また少しだけお湯が流れ出ていく。更に腹式呼吸も駆使して腹にもいっぱい。すると、更にお湯が流れていく。 もうこれ以上息が吸えないというところまで息を吸い、限界までお湯をこぼしてから、ゆっくりと息を吐き出す。すると、吐いた息の分だけ、水面が下がる。 浴槽のふちから数ミリ下がった水面を見ながら、私はかなりの満足を味わいながら、毎回こう思うのだ。 「ふう。これが私の肺活量」
そんなわけで、今ほかほか。今日はよく眠れそうだ。
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