2001年04月02日(月) |
たらいまわしを孝とする |
今日の夕方にちょっとした会合があることを、昼にパソコンを立ちあげるまですっかり忘れていた。焦った。あのときパソコンで今日の予定を見なかったら、ホントに忘れてすっぽかすところだったよう。危ない危ない。
ってなわけで、今その会合から帰ってきたのですが、たまたま同席になった人の中に社会学の教授という方がいて、会食の時にお話しすることができました。専門家というのは、時にあっと驚くような面白い話を知っているもので、台湾に調査に行ったときの話をしてくれたのですが、これがびっくりというか、目から鱗というか。 その先生は福祉問題をご研究で、老後を迎えた親と子の関係を調査してきたそうなのですが、台湾では、同居・別居・近居・施設の他に、「輪居」というのがあって、これが、息子たち(娘は他家にいくので除外)の家を数ヶ月単位で渡り歩くというものなのだとか。日本でいえば早い話が「たらいまわし」。 これが日本なら、ひどい!と思うところですが、台湾では、息子たちに平等に世話になるこの形態が、一番親孝行であり息子にとっても好ましいかたちなんだそうです。 他にも、親が仕送りをしてこない子供を裁判所に訴えて、勝ってしまった、という話とか。 儒教(というより道教なのかな?)の孝の精神って、ここまで要求するものなのねと、口をあんぐり開けてただただ関心するばかりの北条でございました。
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