ぼんのう
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2002年05月28日(火) 映画

以前から気になっていて、映画になったけど、忙しかったこともあって結局観にいけなかった映画のDVDを入手。

「親分はイエス様」(斉藤耕一監督、渡瀬恒彦主演、グルーブ制作)

ミッションバラバというキリスト教団体をご存知であろうか?
元極道者が、イエスキリストの愛に目覚め、全ての過去を振り払い、神の道使える牧師、信徒、学校理事長らの団体である。
以前、銀座教文館で彼らの共著「刺青クリスチャン」を買い、深い感動を覚えたが、彼らの今までの生き方と改心をうまく纏めた映画であった。

買ってよかった…

面白いことに気がつく。
先日見た「KT」に関して、ある程度歴史背景を知らなければ理解が難しい映画だと言った。
この映画も同じで、彼らの存在を知識としてある程度知ってからではないと、慣れるには難しい映画かもしれない。
日本では興行的に失敗したようだが、韓国では(ミッションバラバの方々の妻は、韓国人が多いため、韓国でも封切された)大ヒットを飛ばしたと言われている。韓国では、この映画のために、1週間続けてドキュメンタリー番組が放送されたこともあって、全国民に知識と認知が強くあったことが、成功につながったとも感じられる。
しかしそれ以上に、面白いと感じたこと。

よく
「原作と違って、映画はおもしろくなかった」
とのたもう人がたくさんいるが(まあ、このことに関してのオブジェクションは以前の日記をご覧あれ)、原作を読んでも楽しめられる良い映画であった。
理由は簡単。原作通りではまったくなかったからである。
いや、この表現には誤解がある。
複数いるミッションバラバの会員たちの、それぞれの経験を切って貼ってつなげたということなので、次に何があるのか分からないというドキドキ感があったということ。
主人公も、会員の特定の誰・・・ではなく、会員全員を合体させた存在であったし、脇役たちも全員そう。

考えてみたら、あれは原作とも言えない。
しかし、感動するということに関しては、変わりはない。
是非、一度ビデオで観る事を薦めたい。


ANDY 山本 |HomePage

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