なんとか日記
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2003年05月29日(木) アヌ・タリ@東京フィル&モナコGPにハイジが!

今日はアヌ・タリ@東京フィル。
アヌ・タリは1972年エストニア生まれ。
97年に双子の姉と一緒にエストニア=フィンランド交響楽団を設立した才女。
しかも美人。
エストニアとフィンランドは共にウラル語族のフィン語派であり
文化的、地理的な背景が近く姉妹関係にあります。
国土は日本の1/9程ですが、音楽に対する情熱は熱く音楽家も多数輩出。

今回はそんなアヌ・タリの初来日。
プログラムは日本初演2つを含むエストニア色の強いもので、結構楽しみ。
ただ、席が如何ともしがたい最前列のど真ん中というものだったので
アヌタリを見るのとチェロのヤン=エリック・グスタフソンの超絶技巧を見るには
最適ですが、それ以外はちょっと辛い。

プログラムは
エッレル: 交響詩『夜明け』 (日本初演)
プロコフィエフ: チェロ協奏曲第2番 『協奏交響曲』(没後50年記念)
トルミス: 序曲 第2番 (日本初演)
ショスタコーヴィチ: 交響曲第9番

面白い内容ですねー。
実際、演奏も面白かったです。チェロはとても上手かったし、
(つまんないソリストの時ほど空虚なコンサートはありません)
初演のエッレルとトルミスも良かった。
ショスターコヴィチの9番は冗談みたいなもんですからね。
第9と言えば、生涯をかけた超大作で、しかも交響曲の遺作になる場合が多く、
実際にドヴォルザークは9番を書いたら死んでしまうと思っていたと言われてます。
ショスターコヴィチの場合も例外ではなく、
時は第二次世界大戦の勝利直後であり、勝利と革命の賛歌を人々は熱望していたそうです。
芸術家にとっては統制された辛い時代だったと言えるでしょう。
ショスターコヴィチも人類の財産となる凄い大作を書くぞーみたいな事を宣言していたのに
実際にできたのはたった25分弱の2管編成の変な曲。
初演でこれを聞いたスターリンが怒り狂ったと言われています。

ただ、この壮大な?ジョークを楽しもうとすればとても面白いです。
第一楽章のやたらめったら入るトロンボーンも聞くだけで笑いそうになりますし
全ての楽章にユーモアが感じられます。バカにしてると怒ったスターリンを思うと余計に笑えます。
バーンスタインが「ミッキーマウスのチアリーダーみたい」と言ったのも
とっても的を得てる表現だと思います。
ということで、感動したというよりも面白かった今回のコンサートでしたが
肝心のアヌ・タリの指揮ぶりも素敵でしたし、なんといってもかわいかったので満足。
(写真だと美人系ですが実物はcuteだった)
東フィルはつまらないときもあるのですが、今回は良かった。


家に帰ったところで丁度モナコGP、バトンのアウトラップ。
フリー走行の結果はwebで見ていたので期待していたけど、
帰った直後でバタバタしている間に3位になっていた。
白いミナルディがトヨタの上に来てるし、アロンソは沈んでるし、ダマッタは大変そうだし
フィジコは「ファンタスティック」だし中々楽しい予選。
と思っていたらルノーにハイジがいる。
もしやフラビオブリアトーレがナオミキャンベル→ハイジか!?
と思ったらどうやらその通りらしい。


ナオミキャンベルは「突然切れる(乱闘騒ぎ級)のを治すセラピー」にはもう通ってないんだろうか。


shimizu |MAIL