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学生時代の友人が勤めている大学の文化祭で着物の展示があるというのでお誘いを受け、ようこさんも誘われているというので、ようこさんの同僚と着付けマダムと4人でうきうきと出かける。引越し以来、着付けマダムにはすっかりご無沙汰で不義理が不義理を呼ぶご無沙汰スパイラルに突入していたのだが、転居通知を出したらご連絡いただいたので、これ幸いとお誘いすることに。 まず4人落ち合ってランチをしてから、1キロ近い道のりを歩いていく。 それにしても、マダムは道中どこに行っても人々の目を引くことよ。 文化祭というので、模擬店などを楽しみにしていたのだが、行ってみると雰囲気だけで疲れてしまい、展示だけ見てお茶を飲んで帰ってきた。着物の展示はマダムの解説付きでじっくり見られて、なんて贅沢。友人の勤め先の方々は、いきなり着物でぞろぞろ現れた4人組に一瞬と惑われたようだったが、喜んでいただけた様子で、いろいろと親切にしていただいて楽しかった。友人の日ごろの行いがよいのだろうなー。 着付けのほうは、久しぶりの名古屋帯に四苦八苦。コーディネートもマダム好みだったらしく、及第点をもらってよかった。帯締めは、銀座の老舗でお店のお姉さんに勧められた金茶色の冠組。ここのところ何かって言うとこれを締めている。帯揚げはマダムのオリジナル。これが入るとぐっとモダンになるというか、「只者でない」感が漂うので便利な一品。 ところで、写真には載っていないが今回はポニーテールの位置でヘアピースを装着。いつも行っている美容師さんが着物に興味がある人で、行くたびに着物談義や和風の髪型の相談などをするのだが、ヘアピースを使うとラクですよと教えてもらって、私の髪色に合うものを買ってきてもらったもの。装着方法も教えてもらったのだが、家の近所の大通りを歩いていたら、トラックが「ぷっぷ」とクラクションを鳴らす。何?と思って顔を上げると運転手さんがにこにこ私の後方を指差している。 うわ。 地面にちんまりとこんもりと黒い物体=ヘアピース あわてて戻ると、ちょうど歩いてきた工事関係者風の若い人が、ひざまずくように地面にしゃがんで両手で私のヘアピースを掬い上げて私に差し出してくれた。 「あははー。落としちゃいけないもの落としちゃいました。」といいながら受け取ると、「ええ。」といい笑顔。 恥ずかしいけど楽しい体験だった。お世話になりました。ちゃんちゃん。
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