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マンションのゴミ捨て場で出会った老婦人。 杖をついてリュックを背負った姿で、ゴミを捨てるのに難儀していたので、代わりに捨ててあげた。燃えるゴミ用のダストシュートはごみ収集車の高さにあわせてあるのか、4段ほど上がったところにあり手すりもない。「普段は這ってあがってるんですよ、年を取るって嫌ですねぇ。」とお礼を言って去っていった。 われわれが住んでいるマンションは高層棟と低層棟があって、高層棟は各戸口ごとに燃えるゴミを回収してくれるが、低層棟は各自が地下のゴミ捨て場まで行かなければならない。このご婦人のように足が不自由だと敷地内なのにゴミ出しに不都合が生じてしまうのだ。これはゆゆしき問題だと思って、早速管理人さんに今の出来事を報告に行く。 管理人さんは、自力でゴミをだせないようなお年よりは皆家族と一緒に住んでいるか、介護ヘルパーがいるので、そういう事態は聞いたことがないと言って半信半疑。ともかく事実であるので、その老婦人の外見を説明して、そういう場合はどこに言えば手すりをつけてくれるなどの措置を陳情できるのか効いてみると、マンションの理事会の議題に上げるのがスジだという。 理事の人は何人か顔見知りなので、じゃあ話してみますといって話を切り上げた。 夕方スポーツクラブに行こうとするわれわれを管理人さんが呼びとめ「先ほどのおばあちゃん見つけました、理事長にも話をしておきました。」と言ってくれた。 便利に見えるマンションも、思わぬ盲点がある。せめて手すりがつくといいな。
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