WELLA
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2006年04月04日(火) お花見打ち止め。

夫の研究室の学生さんが大学近くの大き目の公園でお花見をするというので、のこのこ出かけていく。都心部なので青テントで生活している人たちもいるのだが、原っぱというべきのどかな公園。先日のマルコ嬢情報によると、都心でも桜が咲いているのはコンクリートの上ばかりというが、確かに公園の土の上の桜は遅いような気がする。やや盆地になっているようで風もなく満開。他にも桃や菜の花が咲いている。
幹事さんが首尾よく枝振りのいい桜の下の場所をとってあって、人数の割にはシートが狭く、みんなで車座になれなかったのは残念だったが、こじんまりとなかなかいいお花見だった。来年はうちからブルーシートを持っていこう(来年も呼ばれるつもり)。
みんなでわいわいやっていると突然「これ、食べて」と目の前に差し出された。見ると、さっき見かけた歩行補助車を押したおばさんがいて、「菜の花なのよ。公園で自生してるので作ったの」という。見ると発砲スチロールのケースにきちんとそろえたおひたしがぎっしりきれいに並べてある。
とりあえず「うわーありがとうございます!」といいつつ、「どうするオレ?」状態。食べるべきか食べざるべきか。このおばさんを信じるべきか信じないべきか。「あんまり人数がいるところにはあげられないから」というおばさん。このおばさんの親切心を信じるしかない。周りの学生さんたちも口々に「ありがとうございます」とか「すみません」とかお礼を言って、おばさんは去っていった。
とりあえず受け取った手前私が食べてみる。思わず「うん、大丈夫」と言ってしまい、周囲にたしなめられるが、見ず知らずの人の善意を素直に受け止められない世の中になってしまったのだなぁ。その後も大丈夫そうなので、というかかなりおいしいので、最終的には少し残したぐらいでぱくぱくと食べてしまった。あのおばさんは毎年ああやって季節がくると菜の花を摘んで、おひたしを作って配っているのだろうか。あまりにびっくりしたのでそのまま見送ってしまったが、ビールとかお菓子とか少しおすそ分けすればよかった。
日中は汗ばむほどうららかで風もない日だったが、暗くなってくるとさすがに寒くなってくる。7時過ぎに撤収して研究室に戻り、また学生さんと話したり、研究室紹介のプレゼンのリハーサルに付き合ったりしてまたも遅くなってしまった。非常勤である私はゼミとか担当がないので、新鮮で楽しかった。

前年度の授業評価に関して学生さんから問い合わせ。初めてのことで戸惑う。帰宅後、経験豊富な夫に相談しながら回答文書をまとめる。気が重い。


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