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2005年09月30日(金) 疲れた心に「須賀敦子」

顔見世最終日。ほとんどの非常勤先の多くは先週から後期が始まったのだが、金曜日が祝日で休みだったので、今日が初出講のところがある。しかし、明日行くところはすでに3回目講義。ふむー。
なんか朝からぼーっとしてる。やたらと紅茶が飲みたい気分。出かける間際なのに紅茶を淹れてしまい、家を出るのが遅れる。とはいえ首尾よくすぐきたバスに乗れた。電車に乗ったら意外とすいているし、普段乗っている時間帯より本数も多い。気をよくして、もう少し遅めに出た方が効率がいいんだなとか考えていたら、目的駅のひとつ手前の駅で降りてしまった。がーん。先週も別の路線でこれやったんだよなぁ。一昨日はひとつ先まで行っちゃったし。
いかんいかん。
なんだかんだで初回は疲れる。後期が始まったばかりなのに、ヒトゴト関係も心を乱す。好きでこの立場にいるんだから世話はないけれど、この時期、自分の立場を思い知るというか。
上質の文章が読みたくなって、大学の図書館へ。文庫のあたりをうろうろするが、これといって食指が動かないのは感性が鈍っているせいかもしれない。私は多読ではなく、気に入ったものは繰り返し読む。新しい作家を開拓してみようかとも思ったが、結局安心して読める須賀敦子さんのものにする。検索してみるとあまり多くは所蔵していなくて、文庫になった「本に読まれて」にする。もちろん既読。須賀さんの文章は、何度読んでもそのたびにざわざわとほくほくと心地よく胸の辺りをかき回してくれる。


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