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お昼前に家を出ると、駅に向かう幹線道路に警官が立っている。秋の交通安全かと思ったが、ちょっと様子が違う。駅へ進んでいくと、物影に所在なげな風を装った、しかし眼光鋭い背筋の伸びた青年が道路のほうに目をやっている。さらに進むとなんと、道の両脇に約50メートルおきに、デイパックを担いだ一見学生風、ハンドバックを持った一見OL風、ビニール傘をステッキ代わりにした一見おっちゃん風、営業かばんを持った一見サラリーマン風、ホンコンシャツ姿の一見隠居老人風、の人々がいっせいに道路のほうを向いて立っているである。片耳にはイヤホンがついている。その合間に警官、交差点にはパトカー。要人が通るのか何かの視察なのか。 それにしても怪しい、怪しすぎる。この人たちはSP(セキュリティポリス)なのか、SS(シークレットサービス)なのか。とりあえず全然シークレットじゃない。しかしこの民間人に化けた不自然に背筋の通ったあからさまに眼光鋭い人々、もしかして仮装大会? 出かけた先はようこさんの職場近くで、お昼に落ち合う。。まだ職場の近くを全然理解していないという彼女と一緒に近くのこじゃれたフレンチレストランへ。お値段はそれほど高くないが、周りの席はこぎれいにしたマダムが多く、ちょっとびびる。
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