WELLA
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2005年07月23日(土) 都市麻痺プチ体験

非常勤先T最終。昨日からぶっ通しでがんばって採点も提出してすっきり。学生が著しく成長したとか言う達成感はないのだが、とりあえずあとは集中講義が終われば本格的に夏休みだー。
と、喜びつつ仕事帰りに地下鉄でターミナル駅へ用足しに。ちょうど地下鉄を降りて連絡通路を歩いていたら、電車ストップのアナウンス。大きな地震があって電車が止まっているというが、ぜんぜん気付かなかった。電車に乗っていたときだったのか?それとも歩いているときだったのか?何しろ覚えがない。狐につままれたような気分。
地下鉄は全線ストップしてしまったらしく、改札がすべてしまって構内に入れなくなっていて、人だかりができ始める。それを横目に地下街を通り抜け、銀行へ。あちこちで不安げに携帯をかけている人が目立つほかは、普段と変わりない。駅構内を除けば特にデパートや地下街も混乱はなく、予定通りに用を済ませる。その後携帯電話のメンテナンス関係で直営ショップへ。1時間ぐらいかかるというので、筐体を預けたままその間デパートへ行き、いくつか買出し。街もデパート内も混乱はないが、タクシー乗り場が長蛇の列。デパ地下の売り子さんに聞くと、地下もかなりゆれたらしい。どうせ電車不通なので、地下のイートインで軽く夕飯を済ませることにする。ミニカツ丼定食。虫やしないにちょうどいいサイズで630円なり。ついでにデパ地下の試食の餡蜜を一切れ。うまし。
携帯ショップに戻って筺体をうけとり、さあ帰ろうと思ったが地下鉄とJRはまだ不通。いくつか私鉄は動いている。バスターミナルも人があふれている。メインの幹線道路を通るバスは軒並み数十メートルの列ができている。幸い、うちからちょっと離れたところに止まるバスがちょうど出発するところだったので飛び乗る。これは幹線道路と幹線道路の間の、住宅街のバス通りを縫うようにして走る路線なので比較的すいていて、まだ座れてほっと一息。震度4とか5とか人々が話しているのを聞く。震度はたいしたことないが交通は着々と麻痺していて、徐々に人があふれ始めているターミナル駅から遠ざかると、「脱出」という気分になってくる。これが1日前だったら帰宅ラッシュとぶつかって、街に人があふれ収拾のつかない事態になっていただろう。土曜日でまだよかった。隣に座ったご婦人は地震発生当時8階の食堂街で食事中だったそうで、怖かったといっていた。
帰宅してから実家に電話してみたら、地震のときは母がちょうど出かけるところで、最寄り駅まで父で車で送ってもらった時だったらしい。地下鉄の駅で待てど暮らせど電車が来ず、しばらくして地震で不通だということがわかってそのまま引き返して来たのだという。出かけるのが遅くなったおかげで地震に巻き込まれずに済んだと喜んでいた。まあそういうこともあるかも。無事で何より。ネットによると本棚が崩れたとかCDが落ちてきたとかいう話だったが、おかげさまで家の中は1ミリも変化していなかった。免震マンションの面目躍如。


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