WELLA
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2005年02月16日(水) 別人格

明け方地震。
地震の前からなんとなく目がさめていて、あー、なんか来るな、来るな、来るな、と思ったら揺れ始めた感じ。仕事先に行ったら、同僚も同じようなことを言っていたが、第六感のようなものだろうか。テレビをつけたら茨城が震度5で、つくば市内のレンタルビデオ店の様子が映し出されていた。ラックが倒れたり、ラックが倒れなくて中身が飛び出したり、かなり最初の衝撃が強かったらしい。うちでも普段の地震だとゆらりゆらりと揺れるのに、食器棚の中のグラス類がかちかちかちかちと小刻みに音を立てていた。
地震のせいで電車の遅延があって、仕事先の最寄駅で降りたたら入試開始時間が繰り下げになっていた。そういえば私が出身大学を受験したときは、雪で1時間開始繰り下げになったなぁ。それにしても寒い。今日は帽子をかぶらずに行ったので、余計に寒さがこたえる。ふー。
夜は東銀座の和食やさんで、昔からお世話になっている大人の男の人と会食。年に2回、お互いにお店を選んで招待しあうという形で、このときとばかりに情報交換とブラックな話題を楽しむ貴重な時間である。ちょっと話題が途切れたので、「日K新聞をとっていらっしゃいますか?」「小説はお読みですか?」と話をふってしばし盛り上がる。考えてみれば、それぞれちょうど小説の主人公カップルの2〜3歳年上の年回り。日本酒を飲みつつ、盛り上がるのに実にふさわしい話題だった(笑)。あの小説はなんだか作者の遺言のような気がしてならないのだが、相変わらず気持ち悪い。作者が70過ぎで、で15歳以上下の年代を描くというのはやはり無理がある、という話から、ネット上でまったく別のプロフィールをもった人格を作って日記を作るのはどうだろうという話になる。たとえば私だったら「高松市在住の30歳の独身男性」とか、一つとして本来の自分と共通点のないプロフィールにして、その土地の天気やニュースなども織り交ぜて、あたかもそこに住んでいる人のように日記やブログを書く。偽名を作るにしても、人間不思議なもので、とっさに作ると一部に本名と同じ字を使ってしまったり、似たような音を入れてしまったりするものらしい。どこまでかけ離れた自分を演出できるか、というのが勝負なのだが、いくらがんばってもそれに気づいてもらえないというのはそれはそれでさびしい。このたびワタクシ別人格を作りましたから、と知り合いにアナウンスするわけには行かないのだ。


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