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朝起きたら枕元に昨日見たお重が並んでいるとなどということはなく、粛々とおきて、洗面、食事、布団上げを行う民宿の朝。外は北陸とは思えないピーカン。10日と25日は朝市は休みだというので、市内はとても静か。とりあえず海沿いをガシガシと歩き回ることに。市街地の100円循環バスが何通りか走っていて、とりあえずきたバスに乗ってみるが、旧輪島駅から先がルートが変わり、思い掛けない場所に連れて行かれる。いつの間にか輪島駅に戻ってきたので、バスを降りて海沿いの道を歩き始める。空にはとんびがピーロロロロロと鳴いていてのどか。輪島港の脇から浜辺に抜ける道は遊歩道になっていてそこから見る海は信じられないほど青くてきれい。途中でみんみんさんからのメールが携帯に入っていたので、そこで返信。なんか便利な世の中だなーとまた感心。風もなくぽかぽかと暖かい。猟師町ではみんな大掃除に余念がなく、これだけ密な生活をしていると自分ちだけ掃除しないなんてわけには行かないなーと変なところで考え込む。 とりならべにいとなんさんが持ってきたバナナを実は旅行に持ってきていて、浜辺についてバナナを食べようとすると突然上から黒い物体が降ってきて、バナナが地に落ち、夫が悲鳴を上げる。夫の指からは血が出ている。あーびっくり。のどかなとんびどころではなくなるが、おなかはすいたのでそのままこそこそととんびに隠れてバナナを食べる。 海岸からわき道を抜けるとあっという間に市街地に入る。地元のNPOが作成したお勧めランチマップにしたがっておすし屋さんに入る。ここは東京の店で修行していた江戸前寿司。大将は私と同じぐらいか。昨日のおすし屋さんより、ねたもしゃりもおいしかった。横浜から来たという夫婦の人と相席になり、盛り上がったり。 おなかもくちくなったので、昨日の輪島塗の店に入る。結婚じゅう年目におじゅうを買うのも悪くないので、まあ、記念ということで。こじんまりしていて、椀のくりぬき以外すべての加工を自分でやっているという話だったが、昨日今日と話をしていてとても信用がおけると思ったので買うことにした。結構な額だが、ほかの店よりは割安感もある上に1割ほど引いてくれた。お重と普段使いのお椀を二つ買う。こっちはクリスマスプレゼントだ(笑)。お重もお椀も無地。二つとも年内に届けてもらうように頼んで、ぐっと寒くなってきたので早めに宿に帰る。お風呂に入って休んでいると私たちあてに電話がかかってきた。ここにいるのは誰も知らないのに、と思っているとさっきの輪島塗の店のご主人で、カードで買ったのにサインをもらうのを忘れていたとかで、またとりにきてもらうことにする。売るほうも買うほうも舞い上がっていたかも。
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