WELLA
DiaryINDEXpastwill


2004年10月09日(土) ラッキー。

朝から学会へ。
この学会は広く門戸が開かれているものの、同窓会的性格が強い。常勤の組織に属さない私としては、懐かしい人や恩師にお会いしたりという顔つなぎの場としてのメリットも大きい。休憩時間にはそれぞれ顔見知りの何人かと言葉を交わしたり、アポイントメントを取ったり、さまざまな用事がいっぺんで済むというのは、やはり対面ならではのメリットである。加えて非常勤人事が動く時期でもある。「来年度もよろしく」とささやかれたりするのも、この時期ならではの風景である。
この日東日本は台風22号が直撃する日。学会の後は夜の仕事へ行く予定で家を出る。雨風もそれほどひどくなく、始まる時間帯がピークだというが、休講など思いもよらないまま家を出る。学会で顔をあわせた人たちには口々に「学生の身の安全が保証できないから休講にすべき」といわれて、それもそうかと思って大学のWebページを見るが、休講は教員の指示で決まるとしか書いていない。それじゃ休講にするべと思って電話してみると、すでに3限以降休講になっていた。担当者は各教員の自宅に電話を入れている最中だというのだが、それなら前の日に連絡してくれよと思う。Webページに載せてくれれば見ますからといったら「なるほど、そうですね」と言われた。むー。
学会が終わる頃は案の定バケツをひっくり返したような大雨。会場をでることもできない。たまたま親しい人が車で来ていて建物の前まで車を寄せてきたので、私ともう一人とちゃっかり便乗して近くの駅まで送ってもらうことにする。地下鉄は動いているので、最寄の地下鉄も考えたのだが、立地的に川も近いし、坂の下なので危ないかもしれないと思って避ける(後から報道をも見たらそれが大正解。その駅でホームまで水が入り込んでその路線ごと運休したのだという)。運転する人の経路を外れず、友人と私の経路の範疇になるJR駅まで送ってもらう。前も見えないほどの大雨である。駅ビルで食事をすることにして、2時間ほど居座っていたらすっかり雨も風もやんでいた。自宅最寄のJR駅からバスに乗るつもりでいたら、バスの姿がなかった。運休していたらしい。台風真っ只中にいながらほとんど被害を受けなくて済んでラッキーだった。


れいこな |MAILBBS