WELLA
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2004年03月19日(金) いさみ、くるしい。

NHKの放送にあわせたらしく、東京12チャンネル…、じゃなくてテレビ東京で10時間正月ドラマ壬生義士伝を1時間の枠に切って再放送をしている。渡辺謙主演ということで、話題性もあってテレビ東京も再放送用におざなりな…ではなくて急ごしらえのウェブページを用意すると言うチカラの入れようである。今日の放送分は幕府にさえ疎んじられた新撰組が主君のためにひたすら尽くそうとする姿を描く。近藤勇は襲撃されて病身の沖田とともに戦線を離脱し、土方ひきいる新撰組は近代戦法の前になす術もなくただいたずらに累々と屍の山を築いていく。将軍とともに篭城しようと大阪に向かうと、とっくに江戸に敗走した後だった。近藤に柄本明。土着の成り上がりながら、いや、成り上がりだからこそかたくなに武士道に生きようとする姿が哀しい。
それに比べると慎吾ちゃんの近藤勇は、見ていてどうももぞもぞする。バラエティや現代劇に出てくる慎吾ちゃんは好きなのだが、彼らしい今風の発声や挙措は、画面に向かってピシッとせんか!ピシッと!とかつを入れたくなる。巷で言われているように、「て、いうかぁ」とか「…みたいな?」とか今の言葉が入ってくるのもおかしい。
それでもなお見続けているのは、脇役のよさだろか。前も書いたが、山本耕史の土方は思いがけず絶好のはまり役だと思うし、藤原竜也の沖田は順当、 堺雅人の山南敬介は上村一夫のマンガのアングルを彷彿とさせるし、山口智充の永倉新八はかっこよすぎ。オダギリジョーの斎藤一も今度が楽しみである。つまり近藤勇以外はけっこういい線いってるということですな。


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