WELLA
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2003年02月07日(金) 不思議な光景

朝の地下鉄でちょいと不思議な光景を見た。エスカレータで上がっていくと、若い男が別の若い男の胸倉をつかんで壁に押し付けているように見えた。ぱっとみ10代後半?喧嘩だったら駅員に通報しようと思いながら、そのまま上がっていくと、やっぱりいさかいごとらしく、かべに押し付けられている方は、ひ弱そうな少年ですっかり涙目になっている。と、そこへ別の男が割って入った。こちらは年の頃20代半ば。茶髪でダブルのコートを着て、今流行のあごひげをたくわえている。六本木あたりにいそうな感じ。胸倉をつかんでいる方の肩を抱くようにして、膠着状態におちいっている二人を離して2〜3歩歩く。その間まったくの無言。ひげの男には妙な威圧感があり、引くに引けなくなっていた彼もほっとしたように離れる。3人は等間隔に縦列に歩いて改札へむかっていく。一瞬3人とも知り合いなのかと思うような不思議な連携である。改札を出て、三人三様に動き始めたので、やはりまったくの他人同士であることがわかった。胸倉をつかんでいた方を見ると、こちらも弱そうな少年である。紺のコートを着て、なぜか手にはお母さんから借りてきたようなグッチの手提げかばんを持っている。季節柄気が立っているのだろうか、些細なことでいさかいになるようだが、こんな子が他人の胸倉つかむかねぇ、という驚きもある。最近は、護身用のナイフを持ちあるいていて、ちょっとしたことで振り回したりらしいが、彼も案外その口だったかもしれない。


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