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元同僚との集まり。 一度高尾山のふもとにある某所にて。なんでこんなに張り込んだかというと、新年会であり多分フルメンバーがそろうのは多分最後だからである。いつもの月例カラオケ会のメンバーである彼らは、例の会社に希望を託して参加し、会社に裏切られて早晩つぎつぎと会社を去るのである。向上心と好奇心にあふれた人々。かの会社にいた数少ないメリットで、かつ最大のメリットは彼らと出会ったことかもしれない。そのうちの一人がシンガポールの会社に勤めることになり、今日はその送別会(本人に内緒で)も兼ねていたのである。メンバーにはフランス人もいるので、まあ話の種に一度いってみようということなった。 京王線が高尾山に近づくといきなり雪景色になっていた。高尾山口についたらもう、「思えば遠くへきたもんだ」という感慨がある。リュックに登山靴といういでたちの人もいれば、われわれのように昼ごはん食べにきました〜という軽装の人もいる。送迎バスに乗って山深く入っていくと、ますます東京とは思えない景色になり、目的地についた。ここは民芸&和食をメインにした一種のテーマパークである。みやげ物やを見ると北陸・飛騨の名産品が多く並んでいる。庭内には五箇山のお地蔵さんや加賀前田家の茶室もあるし、社長さんはあっちのほうのご出身か? 案内されたのは、水がせせらぎのすぐ脇の離れ。掘りごたつ式になっているので、外人さんの接待によく使われるというのもうなづける。お料理は若干雰囲気料が含まれていそうだが、シンプルでどれもおいしい。今日は一人風邪でこられなかったが、彼女を除いて、全員が例の会社を自ら去ることになっている。ひとりは契約社員の期間が昨年末で切れ、今は自分の会社を興している。フランス人のひとりはこのたび入籍した身重の妻をともなってフランスへ帰る。もう一人のフランス人も直に会社を去る決心をし、そして今朝になって奥さんが二人目を妊娠していることがわかった。そして私。全員があの会社を通過点として、新しい世界が始まっていくのだなぁ、と感慨にふける。会社に残る彼女にしても、会社自体がダメになるのがそう遠くない話だとすると、彼らに比べると私が一番ゆるやかな変化なのかもしれない。 散歩もふくめてたっぷり4時間過ごして、満足して帰る。帰りは電車のなかでいつの間にかぐっすり寝てしまった。ややねぼけ気味に帰宅。
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