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2002年09月17日(火) 11人中4人生存。

朝から首相渡朝の報道に落ち着かない。進展しないかに思われた拉致疑惑問題は、夕方になって、11人中4人生存、6(+2)人死亡、一人安否不明という非常に落胆する結果が伝えられた。ついこの間までの拉致事実はないとの立場から一転して、拉致疑惑を認め、謝罪をした。以前に比べればこのこと自体は大きな進展であるが、しかし、到底納得できるものではない。そして、この「死亡」と伝えられている人々もあまりに不自然である。あるいは口封じのために「隠蔽」、または「殺害」されているのではないか。
自国の利益のために、姿形の似た隣国の一般市民を道具を見繕うように拉致し、都合のよいように使い捨てるという蛮行。それらは20世紀の「不幸な日朝関係」によるものなのだという発言を聞いて、それを作り出したのは誰だ!という怒りが込み上げる。しかし戦前日本が行っていた植民地支配、日本軍の蛮行、従軍慰安婦問題について、日本側もきちんとした解明や謝罪を行っているわけではない。両国とも、犠牲になった当事者にとってはお互い水に流すことはできるようもない。真の意味で歩み寄り、しかし国益を守る道はどのように可能なのだろうか。


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