WELLA
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2001年06月22日(金) 鼻輪男と冷やし中華女

今日、地下鉄に乗ったら隣の隣に食事中の若い男女がいた。
年の頃は二十歳前後、職業フリーター、ゲージツ系って感じ。男は派手な柄のTシャツ、女は赤と黒の大柄のグレンチェックの帽子(昔水森亜土が被ってたみたいなの)で、全体的に70年代のサイケデリックを意識した雰囲気である。

始発駅だったので出発までの短い時間に、コンビニで調達した食料で食事を済まそうとしたらしい。鼻の中央にリング状のピアスをした男は、菓子パンをむしゃむしゃ食べている。女の方はおもむろに、割り箸をパキンと割った。え?パキン…?電車の中でパキン?あ、あんた何食べるつもりじゃ〜。
女は割り箸を持ったまま、コンビニ袋の中に手をいれて蓋を外した。姿をあらわしたのは、仕切りのついた中蓋に盛り付けられた千切りのきゅうり、ハム、錦糸玉子。ひ、冷やし中華ですか〜!?
袋の中に入っているであろう容器にその具をざらざらとあけていく。電車の中で冷やし中華?考えただけで、ごま油臭くなりそう。考えただけでごま油飛んできそう。考えただけで…。

席には余裕があったので、おもむろに反対側の座席に移り観察モードに入る。冷やし中華女(仮名)のすぐ隣に座っていたご婦人も席を移動する。彼女が冷やし中華の「調理」を終えるのを待たず、電車は発車した。さすがに冷やし中華は食べられまい。さあどうする冷やし中華女(仮名)!?

鼻輪男(仮名)は相変わらずもりもりと菓子パンを平らげていく。冷やし中華女(仮名)は、ちょっと男と言葉を交わし、手に持った割り箸を袋の中にしまった。さすがに揺れる車内で冷やし中華は食べられないと判断したらしい。代わりに彼女が取り出したものは、巨大なアイスキャンディ。いきなりデザートにはいってしまったらしい。電車の中でゆうゆうと巨大なアイスキャンディをなめる元冷やし中華女(仮名)。それ、冷やし中華食べたあと食べるつもりだったのか〜(愕然)。

乗換駅につくと、アイスキャンディをなめながら、元冷やし中華女(仮名)は鼻輪男とともに片手に冷やし中華の入ったコンビニ袋をぶらぶらさせて、電車を降りていった。冷やし中華、いつ食べるんだろ。


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