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2001年05月17日(木) オーセンティック

今日は私が住んでいる区で行われているIT講習会の見学へ。補助講師のボランティアに登録したので、その研修を兼ねているのだ。会場はうちから徒歩十分程度の区の施設内にある。この近さもボランティアをやろうと思った要因の一つである。偽善といわれようと負担に感じてまでボランティアをやることはない、というのが私がボランティアで何かするときの一応の目安。だからあんまり活動してないんだな。っていわないで〜。

講師は地元でパソコンのボランティアを長年やっているらしい初老の男性。ボランティアの補助講師も、高校生ぐらいの若い男性と、いかにもソフトメーカーに勤めていそうな男性、あとは主婦とリタイアの男性二人。うーん、すごい。要は自分でコンピュータが好きで経験豊富で趣味が昂じて先生役、というパターンらしい。使うテキストは、私がようこさんの斡旋でやっている講習会と同じ。

私はそもそも銀行のシステム部にいた時に、社内の情報システムを変える際のインストラクター役になるようにという業務命令をうけて初めてWindowsに触った。更新料と更新頻度の高さにげんなりして更新するのを止めてしまったが、公認インストラクターの資格を持っていたこともある。なので、教え方はかなりオーセンティック、というかマイク口ソフト的だと思う。資格試験ではテキストや用語を丸覚えするのはもちろん、挨拶、口調、体の動きまでチェックされる。そのため結構「インストラクタ体質」というのが染み付いてしまい、その分他の講師の説明の仕方などがすごく気になる。

今日の講師は少なくとも「そういう育ち」をしてこなかった人である。テキストも同じで「パソコンは怖いものじゃない」ということを分かってもらいたい、という講師の発言はまさに私も同意するところなのだが、アプローチの仕方はずいぶん違う。初心者向けにずいぶん噛み砕いて話しているようなのだが、どうも受講者の様子からは、その分趣旨が不明確になって分かりにくくなっているようにも見える。しかし、彼の説明は自分の経験、地域のネット環境に基づいたアドバイスが多く、区の講習会としてはそういう面も大事なのだと思った。何にせよ、人が同じことをやっているのを見るのはすごく参考になる。

ところでIT講習会でやる主な項目は、Windows98以降、電子メール、インターネットブラウザの使い方である。インストラクタの資格をとるために一生懸命勉強したものはこの中のどれも当てはまらない。その頃はWindowsは3.1だったし、電子メールもインターネットも趣味の延長で覚えたものばかりである。そういう意味では私もきちんと勉強したわけはないのだな。わは。


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