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2001年04月26日(木) 大木フェチ

どうも大木フェチであるらしい。
それも針葉樹ではなく、広葉樹。新緑の時期は特にケヤキがいい。あの空に向かって広げた手のようにすらりと伸びた枝に、さわさわと茂った若葉。風が梢を揺らしたりすると、こちらの心まで震えるような気がする。うぅむ、ケヤキらぶ。まだ淡い色の透き通るような葉の一枚一枚に日の光が当たって、きらきらと反射しているのを見ると、こちらの心も輝くような気がする。うぅむ、ケヤキ萌え。

石川で住んでいた団地は、花粉症に悩む一部の住人から「伐採してしまえ」などといわれるほど近くに杉林があって、ひんやりした夕方などに針葉樹特有の芳香が漂っていたものだったが、それほど心が揺れるということはなかったような気がする。どうも針葉樹というのは、まっすぐ伸びるし、おとなしく円錐形を保とうとするし、葉を落とすこともせず紅葉するわけでもわけでもなく、何しろ地味なのだ。杉などは春になるとばさばさと黄色い花粉を撒き散らしてなんとなく存在を主張しているが、モミの木の類に至っては地味さのあまり、てっぺんに星などつけられて全身に金モールやら電飾などを巻き付けられたりもする。そこへ行くと広葉樹はあたりかまわず枝葉を広げるし、葉を一杯広げて日当たりを悪くするし、かと思えば季節の変わり目には葉をばさばさ落してそこいら中を散らかすし、かなり身勝手である。でも好きなんだよなぁ。

今住んでいる部屋は、窓から木を見下ろす高さにある。その分見晴らしがいいといえばいいのだけど、次はケヤキの大木を見上げるような家に住みたいなぁ。


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