WELLA
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2001年02月14日(水) 「バレンタインのバラ」

バレンタインデーに夫に赤いバラの花束を貰った。
イギリスのバレンタインはちょっとオトナっぽくロマンティックで、男性から女性にもプレゼントや、愛の告白がある。当日は町中の花屋さんに赤いバラがあふれてその前で男性が花を買うのに行列していたり、「匿名」で想いを告げるカードを送ってよかったり、新聞に愛を告げる一行広告特集ページが組まれたりする。
イギリスのその習慣を知ってから、うちでもそれを取り入れることにして、半ば強制的に夫からカードと花束を貰っている。家に帰ってくると、夫の方が早かったらしく、マンションの部屋に煌々と明かりがついている。引っ越して以来はじめての光景である。数日前から私は「バレンタインにはバラね」と書いたような顔をしているので、バラを買ってあるだろうとはわかっているのだが、自然と急ぎ足になるものである。
一回目はイギリスにいたので花屋で買ってきたままぐるぐるとわら半紙のような紙で包んであるものをカードと一緒に、「はい」とテーブルに置かれて愕然とした。二回目の去年は「赤いバラがなかったから」といってオレンジのバラとカードを渡されて少なからず落胆した。そして今年はついに半ダースの赤いバラである。しかも大きな赤いリボンもついている。うしし。ところがカードがついてない。「気に入ったのがなかったから」という夫に「カードがなきゃヤだ」といって、この中から適当なのを選ぶように、と買い置きのカードのセットを渡す。あくまで形式にこだわる妻である。
食事の後早速花を活ける。生き生きとした花弁から芳香が広がる。普段は手入れが大変なのと萎れた花を捨てるのが忍びないのとでついつい造花を飾って済ませているが、生花というのはなんとも心浮き立つものだなぁ、と今更のように思う。


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