私はオヤスミ5秒の人間だが、最近は3秒ではないかと思い始めている。 一般の人はこの2秒の差を別に大差は無いって思うだろう。 しかし、世の中そんなに甘くない。
5年前にオリンピック委員会で寝つきの速さを争うグーグーがオリンピック公式競技になった。 この競技にグーグーという名前を初めにつけたのは、日本のあの彼である。 名前は忘れてしまったからここでは省略する。
オリンピックに出場するには3秒というレベルが一応のボーダーとなる。 一般の人からすると、この3秒というラインは神業である。 それはアルマゲドンで隕石の軌道を変えるよりはるかに厳しいものだと容易に想像がつく。 たかがブルースウィルスである。 されどエネオスである。
そういう訳で私は夏季日本グーグー選手権にノミネートされる事になる。 これが事実上のオリンピック選考会であることは他の選手の意気込みからも計らい知れる。 私の隣の隣の席には前回のオリンピックにおいてダントツで優勝した野比のび太が居る。
やはり彼は凄い。 オーラすら感じられる。 手にはもちろん彼のマイ枕がある。
私はちょっとは食い下がったが結局今年もダントツで野比のび太が優勝してしまった。 ちょっとがっかりだが気持ちを切り替えてこれからがスタートと思ってがんばる事にした。
悩んでも仕方ない事をいつまでも引きずっても意味はない。 引きずって意味のあるものなどグラウンド整備のトンボ以外にあるわけないのだ。
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