BBQといってもBBクイーンズじゃないです。 だから、琵琶湖でバーベキューです。
リョウが準備万端で用意してれたおかげで、BBQは問題なく開始された。 タオルを首に巻いた彼はカッコよかったが、 琵琶湖に飛び込み携帯を危うく壊すところだった心意気のほうがカッコよかった。
BBQという雰囲気に騙され、どんなに焼けてない肉でもどんなに焼きすぎた肉でも、 「美味しい美味い」と食べていた。
そこで思う。どんな状況だろうと、過剰評価はイケナイヨってね。 まぁそんなことより、この状況が楽しいからいいんだよ。
日も沈み、琵琶湖はカップルが目立つようになってきた。 僕達は彼らに臆することなく花火を始めた。 だって、間違ってもここは、そこ男が隣の女のためだけにあげた景色じゃないからね。
俺達21〜25までの男女が、キャイキャイいいながら花火を楽しんだ。 小学生の時の俺はこんな風に遊んでる23歳の俺の姿を決して想像はしなかっただろうな。
太陽の光ではなく、花火の煙の混じった光は、いつもとは違う色々な顔を映し出していた。 ほんとに花火を楽しむ子供のような欄欄とした目や、無邪気な口元があった。
一番印象的だったのは、 打ち上げ花火を頭の上で発射させたカンノの好奇心と恐怖が入り混じった顔だった。
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