波は
ひらたくいうと
水深が徐々に
浅くなって
はじめて起こる現象だ．

浅いだけでもダメ
深いだけでもダメ

その「徐々に」
が
重要なのである．

そして
うねりがなくては
そして
風がなくては

ダメなのだ．


大自然の
バランス
センス
創造性は
素晴らしい．

いや
スゴイ．

決して人間には真似のできぬ偉大な力．


なのに
ヒトという種は
自然を壊してきた．

その美とか
その形とか
その色とか
壊してきた．

これからもそれは続くのだろう．

だから
もうじき
地球の悲鳴すら聞こえなくなるかもしれない．


これから何年後とかに
なくなってしまうビ−チもたくさんある．
悲しい出来事なり．

そんなことをコ−ヒ−片手に
以前，行ったことのある小笠原の写真をみながら
考えてみたり．


もしかしたら
今日も
豪華客船とかタンカ−とか
でっかい船の下を

同じくらい！？
でっかい鯨達が
遊泳しているかもしれないし
生活しているかもしれない．


せめて
そのテリトリ−だけでも
そっとしておいてやりたい．．．
守ってやりたい．．．
と思った．

これから先
海にいったときは
遥か彼方の
深い深いところにいる
彼らを想いながら
1本の波を大事に乗ろう．

みえない真実でつながっていることを信じて．


この時期
小笠原沖で
マッコウクジラやザトウクジラが
生命の営みのために
回遊している．

　　　　　　　　　　海の友と海の神に捧ぐ．


☆　水脈（みお）　河，海の中で船の通行に適する底深い水路，水の緒の意．

写真：クジラの尻尾のキ−ホルダ−，小笠原にて購入．
　　　　　　　　　　　　　　　　shot by jabberwock