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2003年10月16日(木) 警醒...同等の優雅さと美しさをもつ

貧乏生活まっしぐらのクセに,珈琲だけはしっかり飲んでいる今日この頃.
先日,買ってきた豆もなくなってきたので...
車でちょっと走ったところにある豆屋さんに久しぶりに顔を出した.

マスタ−はぼくをよく覚えていてくれて,わざわざエスプレッソを入れようかという.
どの豆を買うか考えているうちに,それは店内にこおばしい香りを漂わせる.

美味しい.
いい感じだ.

珈琲のことや世間話をしていると,ぼくの眼にあるものが飛び込んできた.
蒼い蝶だ.
麻の袋にとまっている.
珈琲豆が搬入されるときにぎっしり豆が入れられている袋.
店の外にはそれとはデザインの違うものとかいくつか置いてある.
豆によってとか生産されている国によって違うのだろうが,麻の質感や色の違い,
そしてプリントされているロゴやマ−クがカッコイイ.

ぼくのお気に入りのやつはきっとディスプレイの一部になっていたのだろう.
「それって売り物?」とCMに出てくるチワワのよな眼をしていたのだろうか...
そう聞くと
「いいよ.」の一言に心の中でガッツポ−ズをとってみる.

瑠璃色というか,コバルトブル−というか
そんな羽根をもつその蝶には魂を感じとれるくらいに存在感がある.
いろかたちは違えど,アゲハの残像なのだろうか.

部屋に帰っても誰もいないが
もし誰かいたらそんなものといわれるのがオチだろうな,と思ったり.
リビングは目に付きすぎるから書斎とよんでいる部屋にでも飾ることにしよう.
そういえば,引っ越しもまだ実行に移せないなぁとぼやいてみる.
でも,何か決りそうなうねりというやつがやってきた...気がする.

アゲハをみかけなくなったら,ひょんなところで同等の優雅さと美しさをもつ
蝶に逢えたことに感謝して,新しい豆を挽いてお湯を注ぐ.
部屋はいい香りで満たされる.
こんな空気を楽しめるだけでも幸せなのかもしれない.

★ 警醒(けいせい) 人のねむりをさますこと.
           警告を与えて人の迷いをさますこと.



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