昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年05月29日(日) |
I saw these beautiful things |
朝ごはんを作るのと同時に、お弁当用のおにぎりをにぎって、熱いほうじ茶をアラジンの水筒にいれて携え、阪神電車で神戸に行った。 外出の前に洗濯と風呂掃除、それから回覧版をまわして、市政だよりを町内に配る。ちょうどいま読んでいる「鉄塔家族」の中にも、物語の中心的存在である斎木と菜穂の夫婦が、町内会の班長を務めることになる場面がでてくる。気が進まないながらも、近辺の掃除にかり出されたり、広報誌を配ったりしているうち、さりげない距離を保ちつつも少しづつ近所の人と交流を深めていくところが、いい。自分の生活と読んでいる小説がシンクロしているような気が、時々する。
兵庫県立美術館に行く。阪神の岩屋駅で降りて、海に向かって歩いていくと美術館に行き当たり、その壁の一番高いところに安井仲治の写真、<流氓ユダヤ『窓』>がデカデカと掲げられている。この写真を見るといつも胸がドキドキする。一度見てしまったらもう一生忘れられないし、この写真が撮られた背景にあるものを知ったら、よりいっそう深く感じられると思う。 「安井仲治展」は小企画。冬に名古屋で見たものをよりこじんまりさせた感じだったが、いくつか初見の写真があった。特別展を開催していない時期でもあって美術館はちょっとびっくりするくらいにガラガラ。展示室に仲治の写真と私しかいない時間もしばしばで(あ、係員の女性はいたけど)、それだけでもドキドキものだった。 写真を見終わって、併設されている美術情報センターというところへも行ってみる。ここは美術書、とくに全国各地で開催された展覧会の図録がズラズラと並んでおり、これを片っ端から眺めるのが、なんとも楽しかった。高田博厚、鴨居怜、柳瀬正夢などを熱心に閲覧する。鴨居怜は11月にこの美術館で企画展が行われるとのこと、うれしい! お弁当は、写真を観る前に、海の前で船をながめつつ食べた。山に行きたい、と思っていたのに、海になってしまった。まあ、それもまた良し。
三宮まで歩いて古本でも見歩く予定にしていたが、雨が降ってきたのと、写真展と美術館めぐりが充実したので、この余韻を胸にしたまままっすぐ帰ることにする。梅田では旭屋で、新潮社の「波」をもらう。車谷長吉の連載を読むのが楽しみ。それから坪内祐三の「古本的」をチェックだけして、まあ買うほどのことではないか、と棚に戻してしまう。坪内祐三の本に関してはこんなふうにあきらめてしまうことが、何となく最近多い。
夜。「新・日曜美術館」をビデオ撮り。特集テーマは「20世紀のメキシコ壁画運動」。最初に紹介されたフリーダ・カーロの旦那、ディエゴ・リベロの壁画は、カエターノのジャケットやライブセットにも使われていて、それを見知ったころからちょっとだけファンなのだった。 夜中。FM802で放送された、フィッシュマンズのライブ音源ばかりを50分ノンストップで流す番組をMDに録音する。エアチェックはけっして怠らぬ。 なんだかんだで就寝。午前0時ころでしょうか、詳細は忘れた。
・購入物:なし
・朝食:トマトとレタスをはさんだバターロール、珈琲、バナナ、ヨーグルト 昼食:弁当(梅、カツオ、昆布のおにぎり、焼き鮭、卵焼き、レタスのおひたし、ほうじ茶) 夕食:焼そば(ニラ、青・赤・黄のピーマン、ネギ、新玉ねぎをニンニクとしょうがで炒めてそばを投入、塩コショウとめんつゆで味をつけます。野菜を切って炒めるだけなのに、なんとおいしいことでしよう!野菜の力はすばらしい)、麦酒
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