昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
佐伯一麦の小説を読んで、山歩きがしたくなっている今日この頃。なんとも本に影響されやすい人間であるが、それほど土、川、木、花、鳥、魚、生き物全般の描写がすばらしくいいのだ。私も川のほとりを歩いてクレソン摘みたい、山菜とりたい。山登りまでが食べ物と直結してしまっているところが情けない感じだが、まあとにかく山道をトツトツと歩いてみたいなあ。
夕方、閉館30分前の図書館にすべりこんで、今度のお話会で読む絵本と紙芝居を選ぶ。閉館の合図の「蛍の光」に急きたてられて、思うように選べず。こんなもんかなあ、というのを3冊ほど借りる。予約してた本が届いていたのでそれも借りる。蓮實重彦「監督小津安二郎・増補決定版」。府立図書館から取り寄せてもらった。この本を読むのは初めて。楽しみ楽しみ。
図書館から出て、地元の商店街へ買物に行く。たこ焼き屋の前を通ったら、売れ残りのたこ焼きを6個入り100円で売っていた。それが3パック積んである。1パックだけ買うつもりで店のおばちゃんに声をかけたら、「1パックだけでええのん?」と聞かれる。迷っていると、「3パックとも持っていき。おばちゃんな、もうはよ家に帰りたいねん」と言う。一日働いて、すごく疲れた感じだ。頭に巻いたバンダナから白髪がはみ出している。試しに、「3パック100円で売ってくれるの?」とおそるおそるたずねてみる。「…」と、しばしの沈黙のあと、「……ええよ」というお答え。なんか申し訳ない気分になって「120円払おうか?」とさらに言ってみる。「…」、再びしばしの沈黙の後、「…150円やったらどない?」と言われたので、3パック150円で買った。たこ焼きは、売れずに長いこと鉄板の上に転がっていたのか、まわりの皮がパリパリに焼けていた。
夜。晩ごはんの後、Tが買ってきた「タカダワタル的」のサントラを聴きつつ、アイロンかけをする。その後、前売り券を買った時にもらった「エレニの旅」のポスターを広げてながめて、そのまままた丸めなおす。ダサくて、どこかへ貼ってみようという気になれない。ポスターもチラシもだめだ。考えてみれば、「エレニの旅」という邦題も、もったりしててイマイチだと思う。 午後23時半くらいに就寝。今夜は少し蒸し暑い。
・購入物:なし
・朝食:バターはちみつトースト、トマト、バナナヨーグルト、珈琲 昼食:弁当(ごはん、ネギ卵焼き、ちりめん山椒、ミニトマト、鶏ササミの酒蒸しと新玉ねぎの梅肉マヨネーズ和え←これ、思いつきで作ってみたらけっこうおいしくてビックリ。思いつきばかりで生きてて、効を奏した意外な例) 夕食:ゴボウと牛肉の柳川風、冷やっこ、海老ワンタンスープ、男爵いものサラダ、たこ焼き5個〜6個、麦酒、ちょっとだけごはん
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