昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年05月19日(木) |
キョロキョロよそ見してばかり |
今日も5時半に目覚めた。健やかな朝だ。目覚まし時計に頼らず朝を迎えることがこんなに心地よいものだとは、すっかり忘れていた。小学校の頃に戻ったようだ。 部屋のあとかたづけを終え、身支度も終えて、出かけるまでの余った時間にほうじ茶を飲みつつ本を読むのが、なんか「余裕のある生活」という気がしてまた良い。 天気がいいので、今日はゆるゆると自転車で出勤。春のせいか最近、虫がたくさん飛んでいて閉口する。特に木の下あたりがすごくて、木陰を選んで自転車で走っていると、いっぱい顔に当たってくる。時に眼球にもぶち当たってくるので、そのたび自転車を止めて目の掃除をしなければならない。虫は、目の中に入ると少し冷たくて水みたいだ。目からでてきた虫はみな死んでいる。
今日の寄り道。 裁判所近くのハヤシライスの専門店で、オムハヤシを食べた。ここはつい最近までランチしかやってなかったのに、夜も営業するようになったらしい。昼は客でいっぱいだが夜は空いている。オムハヤシはボリュームがあってケチャップごはんが懐かしくて美味しかった。 中崎町まで自転車で走って、雑貨屋と古着屋を見てまわった。若者がウロウロしていた。AIDAでスリッパを買うかどうするか迷って、1900円を惜しんで止めにした。今は履いているギンガムチェックのボロボロスリッパは家の近所の金物屋みたいな店で250円で買ったのだ。なぜ金物屋にスリッパが売っていたのか、いまだにわからない。その金物屋は去年の暮れに廃業しておばちゃん相手の化粧品屋みたいなものになったが、客の入っているのをみたことがない。 古着屋で、ヨレヨレ感が気に入ってボーダーのTシャツを買った。店の女の子に、OLさんですかー、と聞かれたが、なんとも答えられなかった。私は自分をOLだと思ったことはない。 天神橋の商店街で青唐辛子を200g、ミニトマトを100g買った。ミニトマトはお弁当の彩りを守る必需品だ。青唐辛子は帰宅後ジャコと炒め煮にした。これも弁当のおかずにするつもり。
シリーズ、本日買った本。 天牛書店のワゴンより、50円で「サンドバーグ詩集」というのを買った。アメリカの詩人。読んだことはないが、装丁がシンプルでよかったので。 それからTがみつけて買ってきてくれたジム・トンプスンの新刊。半額出したので、これも買った本の中に加えとこう。ハヤカワポケットミステリから出た。これを機にまたミステリをしばらく読んでみようかな、とも思うが、すぐ飽きそうな予感もあり。 最近読んでよかったのは絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」。この人の描く男女関係がわりと自分にしっくりくることがわかった。例えばこういうくだりとか。 『庭付き一戸建ての本間が欲しいわけではなかった。眠れるスペースとしての男が欲しいだけだった。私自身も居心地のよい寝床になれればよかった。彼の腕の強さ、温度、かすかな匂いを私は好んだ。だからといって彼の歴史や世間体や精神を引き受けるつもりは毛頭なかった、そんなことを伝える言葉があっただろうか。世の中に愛のことばはいくらでも存在するのに、言いたいことがシンプルになるほど何も言えなくなってしまう。』
・購入物:ジム・トンプスン「鬼警部アイアンサイド」(早川書房) カール・サンドバーグ「サンドバーグ詩集」(新潮文庫)古書
・朝食:バタートースト、トマト、バナナヨーグルト、珈琲 昼食:弁当(豚肉とチンゲン菜のトウバンジャン炒め、ネギ卵、蒸しジャガイモ、レタス、ごはん) 夕食:ロイスにて。オムハヤシライス
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