昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
曇天。お弁当をつめて傘をぶら下げ、知恩寺の古本市へ行った。もっと早く出るつもりだったのに、家賃を持って大家さんのところへ行ってついつい話しこんでしまったり、町内会費を集めに歩いたり(まだ全部集めていないのだった、トホホ)、でも留守だったり、何かとモタモタしてて電車に乗ったのはお昼を過ぎていた。
午後、知恩寺到着。まず持ってきたおにぎりで腹ごしらえをする。曇り空だけれど来場者は多い。昨日の雨であちこちがぬかるんでいて足元が悪く、ブーツのつま先や踵が泥まみれになった。泥まみれになるのはいっこうにかまわないのだが、買いたい本がなかなか見つからないのが寂しい。めぐり合わせが悪いのか、私の見方が悪いのか。坪内祐三言うところの「欲しいような欲しくないような本」ばっかりが目につく。その中で山田稔の『ごっこ』という単行本を見つけて、あっ、と思ったその瞬間に、棒きれが眼鏡をかけたみたいな男の人にサッと取られてしまい、哀しくてしばらく棒きれの後をついて歩いていたのだけれど、そのまま会計されてしまった。これで一気に諦めムードが濃くなり、後は寺の周辺を散策したり、枯葉を集めたりして一人で遊んだ。 2時間ほどいて結局ここでは、未読の深沢七郎とモームの短編集を買ったのみ。それぞれ100円。弁当を食べに来たようなものだ。新潮文庫から出ているカバーつきのモームを一冊300円くらいまでで全作品揃えたいと思っているのだが、今のところ遅々として進まず。 Tは7冊ほど買っていた。よく7冊も見つけられたものだ、感心する。
それからあみだくじみたいにクネクネと歩いて三条まで戻る。出町柳から丸太町までの道が静かで良い感じ。途中、荒神口のところにある小さなお菓子屋さんで手作りのプレーンクッキーを買った。三月書房をのぞいて珍しくここでは何も買わず、ごはんを食べてからアスタルテ書房に行ってまたモームの短編集と石川淳の座談集、上巻を買った。あわせて600円也。アスタルテ書房は、棚は金子國義とか澁澤とかがバシーッと並んでてけっこうお高くて、店の佇まいも上品さの中に暗い知性が漂っているという感じで実に高雅なんだけど、かかってる音楽はカントリーロックだったりするところがバラバラで好きだ。
さんざん街をうろついて、夜になってから電車に乗る。特急の中で、昼間買ったプレーンクッキーを珈琲とともに食べた。ポツポツと素朴な味がして美味しい。お菓子作りは苦手だけれど、クッキーはかろうじてまともなものを作る自信があるので、近々のうちに焼いてみたいと思ったり。 帰宅してから、明日の弁当のために鶏を煮て、同じ鍋にゆで卵をいれて煮卵も作る。
なんだかんだでもう10月も終わりやで、なんだったんだこの1ヶ月。あれもこれもと思っていたが、どれも中途半端に終わってしまった。反省。来月からはもう少し計画的にやっていこう、ってたぶん今思ってるだけだろうけど。 なんでもいいけど、明日こそは晴れてくれ。
・購入物:以下、古書 深沢七郎「東北の神武たち」(新潮文庫) サマセット・モーム「手紙・環境の力」(新潮文庫) サマセット・モーム「太平洋」(新潮文庫) 石川淳「夷齋座談・上」(中公文庫)
・朝食:バタートースト、ルッコラとツナのサラダ、スクランブルエッグ、珈琲 昼食:お弁当(鮭おにぎり、カツオおにぎり、卵焼き、ソーセージ、たくわん、お茶) 夕食:外食、チキンカツ定食
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