昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年08月16日(月) 後ろ姿を見送れば

 昨夜はお酒を飲んで帰ってきて、そのままリビングにバタンと倒れてグウと寝てしまう。気がついたのは夜中の2時か2時半頃で、テレビをつけたらちょうど水泳男子100メートル平泳ぎが行われるところだったのでそのまま観た。実況がギャアギャアとうるさい。
 そのままお風呂にザブンと入ったら目が覚めたような気がしたのでパソコンに向かって日記を書き始めたのだけれど、モニターを見ていたら胃のあたりがムカムカして気分が悪くなってきて、もっと書きたいことがあったのに途中で諦め、布団をかぶって寝てしまう。
 朝9時頃目覚めた時は、もうすっかり回復していた。朝食には、昨日母にもらった桃をむいて食べた。桃を食べるのは今年はじめて。
 
 それから洗濯や掃除、部屋の整理整頓などチョイチョイとやり、掃除をしているうちに急に思い立って、午後からエイッと自転車にまたがって九条まで行き、勇気をふるって、意を決して、『東京物語』を観た。
 『東京物語』は好きな映画か、というとそうでもないような気がするんだけれども、一分の隙もなく完璧に出来ている作品だということはわかる。初めて観た時はあまりにも必然的に哀しい展開に、もうどうしていいかわからないくらいに気持ちが混乱したが、今日はそういうことはなかった。耐性ができたのだろうか。でも、いずれは誰もが独りになってしまうのだ、という思いにかられて、やっぱり私は泣いてしまったのだけれど。
 『晩春』『麦秋』と原節子の「紀子」を観てきて、この『東京物語』の原節子が最も美しいのではないかと私は思う。神々しいまでのオーラが出ている。ここが原節子の頂点だ、って全作品を観たわけでもないのに断言したりして。
 
 私の隣席には、親子と思われる二人連れが座っていた。息子は50歳前後かと思われる眼鏡をかけて真面目そうな中年男性で、細身で少し腰の曲がった母親に、上映前にトイレに行かなくてもいいか、とか、喉が乾かないか、とか、今度は『秋日和』を観にこようか、とか、しきりに声をかけて気遣っていた。映画が東山千栄子扮するお母さんのお葬式辺りに差し掛かった時、隣の中年男性は眼鏡をずり上げ、目を覆って泣いていた。この人は映画を見終わった後、よりいっそう親孝行しようと自分に誓うのだろうか、と思った。

 夏休みも本日で終了。観た映画はどれも良かったし、お酒も飲めたし、古本を買えたし、天気もまずまずだったし、良い休日だったかも。でも出歩いてばかりで全集はほとんど読めませんでした、やっぱりね。

・購入物:なし

・朝食:コッペパン、ピーマンとソーセージのソテー、桃、巨峰、珈琲
 昼食:バナナ、ヨーグルト、珈琲
 夕食:大根と豚肉の味噌辛炒め、カボチャの煮付け、オクラ冷奴、モロヘイヤのおひたし、ごはん


フクダ |MAIL

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