昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
阪神の桧山とデートしている夢を見て、目が覚めた。ああ、てっきり現実だと思っていたんだけどなあ、惜しい、もったいない。夢がもう一度戻ってきてくれたらと思って目をつむってみたが、もう眠りはおりてこなかった。
仕方がないのでノソノソと起きて、朝ご飯の支度と洗濯。それから少しでも涼しいうちにと、家中に掃除機をかけて、本棚とCD棚をせっせと整理。枕もとや机の横に積み上げてあった本を、脚立に上がったり降りたりして本棚に収めていく。書店や図書館で働いているわけでもないのに、なんで毎週こんなことをしているのだろう。まあ楽しいからいいけど。 なんとか片付けて、午後から久しぶりに実家へ帰る。
実家には、墓参り帰りだという母方の伯父伯母夫婦が来ていて、伯父の茶畑でとれた焙じ茶と、自分で育てたというゴーヤをくれた。山から獲物を求めて下りてくる猿や鹿もゴーヤは嫌がって食べないからついコレばかり作ってしまうのだ、と伯父は言っていた。伯母は松茸をたくさん持ってきてくれていた。この真夏に松茸とは、いったいどういう出自のものだろう。夕方、母は松茸をふんだんにいれたすき焼きを作り、テレビで高校野球を観ながら鍋をかこんだ。 こうして夏の夕方に、伯父や伯母とすき焼きなんか食べていると、まるで昔に戻ったようだ。おじいちゃんとおばあちゃんがいないのが何だか不思議な感じだ。おじいちゃんおばあちゃんと、まだ若い伯父と伯母と私の両親、幼い従兄弟達と弟と私。テレビから聞こえる歓声と蝉の声。暮れかかる空とスイカ。朝捕まえてきたカブトムシ。庭の緑と蚊取り線香の匂い。 それを考えると途方に暮れてしまうから、なるべく考えないように努める。はるか遠い昔のことだ。もう失ってしまった。絶対に戻れない。 伯母は、小さい頃のようにまたいつでも遊びにおいで、と言ってくれた。私らが死んだらもうアンタも来られなくなるんやで、とも言った。伯母達が亡くなってあの家が従兄弟家族のものになることを想像してみる。それは確実に何かが変わった姿であった。人が死ぬとはどういうことだろう。どんなこともいつか忘れてしまうのだろうか。 今度一緒に信楽へ陶器を見に行くことを約束して、伯父達は帰り、私も大阪に帰った。行きと帰りの電車でジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」をほぼ読んでしまった。今朝本棚の整理をしている時偶然出てきて、急に読み返したくなった本。寝る前に読めるように、最後に収録されている『三度目で最後の大陸』だけは残しておく。
夜、引き続き本を読み、昨日と今日の新聞を読み、それでも眠くならなくて、途中まで日記を書いて、止める。今日はどことなくさみしいというか、儚い気分の日であった。
・購入物:なし
・朝食:ネギ入りガーリックチャーハン、トマト、メロン 昼食:そうめん(ネギ、大根おろし、梅干、みょうが、しょうが)、麦酒 夕食:実家にて。すき焼き(松茸入り、一応ね)、スモークサーモンのマリネ、茄子とニシンの煮物、ごはん、麦酒
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