昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年06月26日(土) 傷だらけの自由に絶望するな

 ちょっとした心配事などあり、全体的に憂鬱だ。何とかしなくちゃと思うけれど、どうしていいかわからない。ボヤボヤと考えているだけじゃしょうがないとわかってはいるんだけど。ブルーだ。It's blue。昨夜は「ハリーポッターとなんとかのなんとか」を観るの忘れたし。それはまあ、どうでもいいんだけど。

 というわけで何をする気もしないので家にひきこもり。外には一歩たりとも出ていない。終日クッションを抱えてDVDやビデオばかり観ていた。雨は降ったり止んだりで、外を歩いているおばちゃん達が、蒸し風呂みたいな天気やなー、と大声で挨拶しあっていたのできっと蒸し暑かったんだろう。

 「旅芸人の記録」を最初から最後まで観た。途中トイレ休憩と称して、20分ほど酒のツマミを作ったりはしたものの、午後2時頃から見始めて終わったのは午後6時半をまわっていた。映画を観るのも一日仕事だなあ。
 倒れても倒されてもそれでも、這ってでも生きていかねばならない人々の哀しさを見せられて、圧倒的だった。鋭くて、美しくて、厳しくて、叙情的だ。この映画は一度みただけではわからない、二度目には二度目の、三度目には三度目の、感動がちゃんと用意されていると思う。戦争や内戦での体験を訥々と語るアガメムノンとエレクトラの眼光の鋭さと政府に捕らえられた時のオレステスの微笑みは、くっきり胸に残って忘れられない。

 夜は、ビデオで「麦秋」を観た。
 結婚して秋田に行くことが決まった原節子に父親が、みんな一緒にこうしていつまでも暮らせたらいいんだがそういうわけにもいかんしなあ、と言うシーンで、ハラハラと声をあげて泣いてしまった。顔がぐしょぐしょになっちゃった。
 みんな一緒にいつまでも暮らしましょうよ、こんなに楽しいじゃないの、なぜ「そういうわけにもいかん」のですか、と駄々っ子みたいに泣いてみたいと思う。でも「そういうわけにもいかん」理由は痛いほどわかっていて、それは時間というものが流れている以上人も変わらぬわけにはいかないからで、そのために誰しもが何らかの決断していかなくてはならないからだ。みんな、今ここにある楽しい時を自らの意志で捨てていく。捨てて、風化して、思い出になっていく。全然とりとめがないけれど、小津の映画を観るといつもこういうことを思って、ひたすら泣いてしまうのだ。


・購入物:なし

・朝食:ライ麦パン、ミートソース入りのオムレツ、バナナ、珈琲
 昼食:フライドポテト、オクラのカツオ和え、キュウリのスティックサラダ、麦酒
 夕食:焼いわし、冷や奴、もずく、かぼちゃの味噌汁、小松菜のおひたし、ごはん、麦酒 


フクダ |MAIL

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