昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年12月16日(火) 眼鏡

 朝起きたら、やはり喉が痛い。治ったというのは嘘だった。しんどい。お酒を飲んでも、風邪は治らないのです。

 あと2週間ほどで仕事納めだと言うのに、どういうわけか業務が煩雑だ。午後から、ジトッとした雰囲気の会議があったりして、少々疲れる。
 Wさんと打ち合わせ。Wさんが部屋に入ってきた時、眼鏡の左側のレンズがないのでビックリした。フレームだけになってて、中ががらんどうなのだ。どうしたんですかそれ、と聞いたところ、落として踏んで割ったらしい。なんとマヌケな。でも、片方だけのレンズになった眼鏡を普通にかけて歩いているようなWさんが好きだ。今から眼鏡屋行くねん、と言ってボーッと帰って行った。

 しんどいので、寄り道せずまっすぐ帰る。「フラゴナールの婚約者」と平行して、「父広津和郎」も読む。宇野浩二のエピソードがおもしろい。

 『青年時代からの長いお付き合いを通じて、父は宇野氏の持っていられた文学に寄せる執念の強さには、終生、変わりない敬意を抱き続けていた。
 宇野先生が亡くなられる前、お見舞いにあがった父の顔をみて、なにか呟かれるので耳を寄せると、
 「今年の芥川賞候補作品には、ろくなのはなかったね」
 と、言っていられたということを、父は帰宅後語りながら、
 「宇野は、文学が好きなんだねえ」
 と、しみじみ、感慨をこめて口にしていた。』

 死ぬ間際になってもまだ言うか。さすが文学の鬼、宇野浩二。この人も「文士の魂」の塊みたいな人だと思うなあ。

・購入物:なし

・朝食:バターロール、じゃがバター、白菜と人参のスープ、珈琲
 昼食:お弁当(小松菜のゴマ和え、ピーマンとコンニャクのキンピラ、ご飯)
 夕食:鶏肉とチンゲンサイの旨煮、セリの辛子ゴマ和え、ジャガイモと人参の味噌汁、ご飯

 


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