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壱カ月昨日明日


2003年11月30日(日) 古本屋めぐり

 昨夜は、さまざまな本を枕元にならべ片っ端から拾い読みなどしながら結局朝方まで起きていて、今朝目を覚ましたら12時をとっくにまわっていた。こんなことではせっかくの休日が、あっというまに終わってしまうではないかいな、とため息ひとつ。外は曇り空。

 週末に映画のチケットをもらっていたので、天六までチャン・イーモウの「英雄」を観にでかける。上映時間ギリギリに到着したが、天六のホクテンザはいかにも場末の映画館という感じで、いつもがら空きなので安心していたら、世の中どうなっているのか今日にかぎって満員御礼で、空いている席がない。立ち見だとわかったら急にどうでもよくなって、冒頭の、馬がパカパカ走っているところだけ観て映画館を出た。受付のおばちゃんに「あら、もうお帰り?」と驚かれる。ああ帰るともさ、立ってまで観たい映画じゃないもんね。

 映画に夢破れたため、天神橋商店街周辺の古本屋めぐりをした。和田芳恵の「暗い流れ」の集英社文庫版が100円だったのと、河盛好蔵が監訳している「フランス革命下の一市民の日記」を発見できたのが本日の大きな収穫であった。
 天満橋まで歩いて、ジュンク堂で金井美恵子の新刊エッセイ集を買った。装丁から造本まで、相変わらず凝っている。内容は、「鴛鴦歌合戦」とか「ルノワール」とか「フローベール」とか「蓮実」とか「島田雅彦」とか、まあいつも「おんなし」ような固有名詞があちこちに散らばっているんだけども、やっぱり読み出したらおもしろくてやめられないなあ。

 カレーを食べて、家に帰りついてから選挙へ。投票所はガラガラ。私とTのほかは、おじいちゃんがお一人いただけだった。センキョンの栞をもらって帰る。
 夜は日曜美術館を見ながら、ビールと焼酎で酒盛り。それから本を読む、読む、読む。

・購入物:和田芳恵「暗い流れ」(集英社文庫)
     伊藤整「鳴海仙吉」(新潮文庫)
     藤沼貴・小野理子・安岡治子「ロシア文学案内」(岩波文庫)
     C・ギタール「フランス革命下の一市民の日記」(中公文庫)以上古書
     金井美恵子「「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ」(講談社)

・朝、昼食:トースト、ツナサラダ、りんごジャム、珈琲、みかん
 夕食:外食、印度屋にて(ポテトオニオンとビーフのカレー)


フクダ |MAIL

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