昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
今日も雨降り。寒いので、少し厚めのコートを引っぱり出して着る。もうすぐ冬だなあ。
雨の中、外回り。移動の車中などで「織田作之助作品集1」をほぼ読んでしまう。主に初期の短編が収録されている。 とにかくテンポが速くて、最初にぐっと腕をつかまれて、そのままだーっと物語の中を走ってつれて行かれ、一気に結末へ到着する、という作品が多い。走り終わった後、どやオモシロかったやろ、というオダサクの声が聞こえるような気がするが、アナタの小説は面白いというよりも哀しい、とても。織田作之助は断じて軽兆浮薄な作家なんかじゃないと思う。
帰りにジュンク堂に寄って、本を何冊か買う。 文芸文庫の岩野泡鳴は、迷った末結局買わなかった。この人の小説を読んだ後って、何か知らんけど無性に疲れるのよね。買った4冊を眺めたら、オッサンの書いたものばっかりだった、これはまあいつものことだ。
家で料理。 大根の葉っぱの中から、ちりめんじゃこくらいの大きさの虫がウニョウニョと10〜15匹出てきた。ミミズの子どもか?野菜から出てくる虫については大抵もう慣れたけれど、これはさすがに気持ち悪い。熱湯をかけたらクルクルと縮まって、全身やけどで亡くなった。 大根の葉っぱはカブと一緒に煮て食べた。美味しかった。虫のことは全部食べ終わってからTに報告した。Tの顔は引きつっていたけれど、もう食べちゃったんだからしょうがないよね。
・購入物:斉藤緑雨「緑雨警語」(冨山房百科文庫) 山本伊吾「夏彦の影法師 手帳50冊の置土産」(新潮社) 志ん朝の落語3「遊び色々」(ちくま文庫) 東海林さだお「なんたってショージ君」(文春文庫)
・朝食:チキンサンド、珈琲 昼食:お弁当(小松菜のゴマ和え、ゆで卵、白菜の漬け物、柿) 夕食:キャベツとソーセージのスープ煮、カブとヒジキ入りがんもどきの煮物、ブロッコリーのサラダ、ご飯
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