昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年11月08日(土) 織田作之助

 いい天気だったので、念入りに部屋の掃除と洗濯をする。ポラリスを聴きながら、セーターをせっせと手洗いする。
 あんまり一生懸命やっていたせいか、ジュンク堂での内田樹のトークショーに行くのを、すっかり忘れてた。かなり早い番号の整理券を持っていたというのに、バカみたい。
 ポラリスの新しいアルバムはなんかじわじわ効いてくる。今は5曲目の「御空」という曲が一番好きかなあ、やさしい唄なんだけどさみしくて、雨の日より晴れた日のほうが哀しい、って気分に似ている。

 青山光二の「青春の賭け・小説織田作之助」を手に入ったうれしさで勢いづいて、一気に読了した。これまた、たいへんなもの読んじゃったなあ。
 ただただ、織田作之助のかっこよさにもう参った。私がもう少し早く生まれてたら、3号でも4号でもいいから絶対愛人にしてもらう。こういう生命力の強い人、もう大好き。
 度重なる大量喀血で、もうすぐそこに「死」が見えてるというのに、これほど死ぬ気のない人もめずらしい。織田作は結局死ななかったんじゃないかと思えてくる。今でも大阪のどこかで書いてるんじゃないか、と。
 生死の境をさまよいながら「俺はこれから地獄極楽の小説かくよ」と言った、織田作の真骨頂はこれからだったのになあ。

 広津和郎と宇野浩二や、芥川と宇野浩二の友情物語もよかったが、織田作之助と青山光二の関係も尊敬と信頼と愛があってとてもいい、うらやましい。

・購入物:なし

・朝食:チーズのパン、ゆで卵、珈琲
 昼食:バナナ、柿
 夕食:手巻き寿司、おすまし、オクラ、麦酒
 


フクダ |MAIL

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