昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
ゴホゴホ、咳が止まらない。咳が出るほかはいたって元気で、今日も朝からホテホテ外回り。天気は快晴で暖かく、こんな日に布団を干したらフカフカになるだろうなあ。
外回りの途中で、ブックオフに寄る。見知らぬ街で古本屋さんを見つけたら、仕事中でも何でもとにかく入ってみること。思わぬ発見があるかもしれないもんね。 今日は100円コーナーで旺文社文庫の田中小実昌「コミさんの二日酔いノート」を発掘できた。めでたい。この本は映画についての記述が多いところが嬉しい。「砂の器」がナニかの賞をもらったらしいけど、あんな大イモ映画に賞をやるなんて何考えてんだろう、みたいなことが書いてあって、思わずふふふと笑ってしまう。 あと2冊、文庫本を買う。
多和田葉子「容疑者の夜行列車」読了。多和田葉子の小説を読むのは久々。というか女の人が書いた小説を読むこと自体、かなり久しぶりだ。ここのところ、とっくに死んでしまったオッサンかオジイサンが書いたものばかり読んでいたから、なかなか新鮮でよかった。 駅、列車、性別、国、夜、街、顔、子供、植物園、映画館、安心して信じているものそれぞれが、やがて奇妙にねじれていく、それがとても怖い。ここで行われている旅とは、闇の中から手がすっと伸びてきてどこかに連れて行かれることのようだ。 これは途中で止まらず、一気に読んだほうが面白いような気がする。通勤電車の中などでなく、静かな夜にひとりでね。
・購入物:田中小実昌「コミさんの二日酔いノート」(旺文社文庫) 小沢信男・編「犯罪百話」(ちくま文庫) 色川武大「喰いたい放題」(集英社文庫) すべて古書
・朝食:大根の味噌汁、ご飯、海苔、カツオ 昼食:メロンパン、みかん、ヨーグルト、珈琲 夕食:サンマの塩焼き、白菜と揚げの煮物、枝豆ご飯
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