幸せのスタンダード - 2005年12月20日(火) 最新刊の「レコードコレクター」誌でSUGAR BABE特集が組まれてて 山下達郎や大滝咏一(漢字あってないけど、出ない)の言葉には 音楽作成のプロの言葉として 「○○がきっかけでこの曲のようなコードのプログレッションのヒント を得た」だとか 「サビの前にこのようなフレーズを持ってくることで よりサビを印象的にさせることに気付いた」とかいうものがあった。 もう、これは職人ですわ、職人。 伊藤銀次も売れる曲の書き方を知っているらしい。 ぼくはいつも音楽には「いい音楽」と「聴けない音楽」の 二種類しかない、と言っているのだけれど、 これは音楽というものに精通していないからこそ感じることなのかも しれないと、上のような人達の言葉から思った。 精通すれば、聴き方は絶対変わる。 ぼくはもっとぼんやりと聴いている。 音を塊として、印象や感覚で聴いている。 上のような音楽職人は、もっと細かいところまで聞こえてしまうだろう。 すると、ぼくと彼らとでは必然的にある音楽への評価が変わってくる ことになる。 誰とだって評価は違ってくるはずなのだけれど、 違い方が違うんじゃないかと思うんだ。 ぼくもある程度の音楽理論は知っているけれど 音楽を聴くときに理論で聴かない。いや、聴けない。 そこまでに音楽理論への精通度が高まっていないから。 でもそんなぼくは幸せだと思う。 「うわあ、いいなあ」って、感覚で思えるのは本当に幸せだ。 「ここんとこのフレーズをこんなふうに展開させると よりよい楽曲になるのになあ」なんて思わなくても済むんだから。 ただ、ぼくはそう思うけれど、知識やテクニックが高い方が よりよく音楽を楽しめる、という人もいるだろう。 実際にそういう人間が、知識やテクニックが今より低かった頃よりも 今の方が音楽を楽しんで聴いている、と言えばその人にとっては そうなんだろうし、説得力がある。 もっていないことで幸せであり続けることができる時と もってしまったことで何かを失ってしまうことがある、ってことを 言いたいんだけど、なんだかゴチャっとした文章になっちまった。 にしてもSUGAR BABEのSONGSは名盤だ! -
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