この一週間サトシにメールもオフラインメッセも残していなかった。 PCもあまり繋いでなかったし、メッセで会うこともなかった。
月曜の夜・・・
10時頃繋いだらサトシがオンになってる。 またしても話しかけてしまった。 まだ職場にいると言う。 仕事がたまっていて今夜は泊まるらしい。
「あすみ、おいでよ」
そういう冗談はイタイ。。。
応接セットのソファーで寝るつもりだけど掛けるものは無いと言う。
「毛布持ってきてよ」
だから、そう言う冗談はイタイんだよ。
『前なら飛んで行ったけど今はね・・・』 「前でも出て来られないくせに!」 『そうだね・・・ごめん』
「あすみおいでよ」と言う言葉を見たときから 私のキモチはざわついていた。 押入の中から毛布を引っぱり出して、考え込む。
時間はもう11時をまわってる。 外は雨。 夫はまだ帰ってこない。
私はパジャマからジーンズに着替え、 毛布を濡れないように包んで家を出た。 一度だけ連れていってもらった場所。 たどり着けるか不安になりながら車を走らす。 見覚えのある車を見つけてホッとする。 隣に車がもう一台止まっていた。 『まだ、誰かいるのかも?』と思いサトシの携帯に電話するが出ない。 会社の携帯も繋がらない。 迷った末、事務所に電話した。
「携帯に電話くれた?」 『うん』 「ちょっと外に出ててん。後で電話しようと思った。」 『外?』 「旦那はまだ?あれ?今どこ?」 『毛布持ってきた』
事務所から驚いて出てくるサトシ。 車から降りた私に近付いてきてキスした。
『帰らなきゃ』
と言いつつ、事務所の玄関で靴も脱がずに抱き合ってキスする。 立っていられなくなる。 サトシは私の背中に手を入れてきてノーブラだと気がつくと 私の小さな胸をまさぐりだした。 もう、ダメ・・・ホントに立っていられないよ・・・ サトシは「入れたい」と言って、私のジーンズを脱がし 後ろから攻められた。
サトシのモノを感じながら、またどうしようもなく悲しくなってくる。 わかるんだよ・・・キモチがないの。。。
家に帰り着いたとサトシに電話した。 私が事務所に行ったとき電話中だったらしい。 外にいると嘘ついた。女だったんだ。 はやく電話を切りたそうな口振り。 電話を切って、落ち込んだ。
でも、涙一粒も流れない。
雨の夜。 夫が帰ってくるかもしれないのに、 毛布を口実に逢いに行ってしまうワタシ。 何がワタシをそこまで突き動かすのか?
|