Special Thanksの文字のあとに見つけた名前。 そのイニシャルが頭から消えない。
こんなにも動揺するなんて。 うすうす感づいてはいたのだけれど。 予感が確信に変わるにつれて ますます息苦しくなって、何も手につかなくなる。
こんなつもりじゃなかったのに。
わたしから話し掛けることはまずないけれど いつも必ず声をかけてくれることがうれしくて。
遠くから見ているだけでしあわせだなんて、そんなの嘘。 それだけで満足できるほど、もう子どもじゃない。
自分の想いが届かないような人を好きになる。 むかしから何も変わらない。 こんなんじゃいつまでたってもしあわせになんかなれないのに。
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