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2006年04月11日(火)    IBD(炎症性腸疾患)について

今日は、先週末土曜の検査結果を受けて以降、
色々と調べたこと、そして感じたことについての備忘録です。



慢性の腸炎とは診断されなかったけれど、イエローカード状態な私。

ちなみに、今の状況が悪化すると、どういうことになるのかというと・・・
どうも前回の検査結果の説明を聞いた段階では認識が甘くて、状況をよく理解
できていなかったようですが、ちょっと面倒なことになります。

慢性の腸炎とは、すなわち 潰瘍性大腸炎 ということです。
これ、実は難病指定されている原因不明の病気の一種。
全国で羅漢した患者数は10万人近く、特に若い人の発症が急増しているそう。

キーワードは、潰瘍性大腸炎とクローン病。
(潰瘍性大腸炎って、略してUCというらしい。)

しかしまぁ、潰瘍って聞くと、普通は「え?胃じゃないの?」って思うのに、
腸ですよ!腸!!
聞きなれない病名。なんだかピンときません。
まだ大腸癌とかの方が分かりやすい。(実はそっちを心配していた私)

でも、症状を悪化させると、最悪の場合は大腸全摘出手術です。
といっても、炎症の起こる範囲とか症状には個人差やパターンがあって、
必ずしも全摘出となるわけではありません。
でも治療の際に服用する薬(ステロイド剤など)に副作用があったり、
なんらかの手術をすることになったり、まぁ色々みたいです。

潰瘍性大腸炎は、大抵の場合、直腸辺りから炎症が始まって、
段々とその範囲が大腸の方に拡がっていき、全体におよぶと摘出せざるを
えない状況になるんだとか。 →詳しくはこちらを参照
また、診断された後の食生活も、かなり制限的なものになるようで、
慢性病ゆえ、その食事制限が期間限定ではなくて一生続くんですよね。
大変。



なんにせよ、予防第一ということで、まずは生活習慣などを見直しつつ、
本を読んで勉強しようと思っているのです。
が、これがまた情報が少ないのか図書館には目ぼしい蔵書がありません。
・・・買うしかないか。(溜息)

ちなみに、Amazon.co.jpで物色した本は以下のとおり。

478781110X潰瘍性大腸炎ってどんな病気
下山 孝 里見 匡迪 福田 能啓
診断と治療社 2000-09

by G-Tools


4832704052潰瘍性大腸炎―不安を解消し、元気な生活をおくるために
福島 恒男
保健同人社 2001-03

by G-Tools


4797447133あとは心に光り雨―UC(潰瘍性大腸炎)を抱えて
あおごころ
新風舎 2004-09

by G-Tools


食事関係では、こんなものも。これは図書館に蔵書あり。

4335760035安心レシピでいただきます!
―潰瘍性大腸炎・クローン病の人のためのおいしいレシピ125

斎藤 恵子
弘文堂 2001-04

by G-Tools


4335760086安心レシピでいただきます!(おべんとう・パーティ篇)
―潰瘍性大腸炎・クローン病の人のためのおいしいレシピ111

斎藤 恵子
弘文堂 2005-05

by G-Tools




それから、googleで検索したら、患者さんのサイトを見つけました。

いつのまにかUC(潰瘍性大腸炎)

この方の大腸内視鏡検査の話のところ、読んだだけでも本当に大変そうです。
症状がかなり短期で悪化していたせいもあるのでしょうが、入院&絶食までして
検査自体も相当痛かったようなので。
最初に検査を受けた時期が平成9年と、かなり昔のことでもあるからなのか。

ちなみに、私の場合は、もっとあっさりしていてラクでした。
2回目ともなると、体も慣れてくるのか?1回目よりスムーズで。(苦笑)
あんなに「もう二度と飲みたくない」と思っていた下剤が、
2度目はそんなに辛くなかったのが意外。口直し用に緑茶を持参したせい?
前回を上回るペースで、結構ガブガブ飲めてしまいました。

笑ってしまったのは、このサイトのオーナーさんのプロフィール部分。
自身の性格を書いた部分、なんだか私と似た性分の人のようです。(苦笑)
性格的にかかりやすい病気ってのもあるのかも。
神経細かい人って、腸にストレス多くかけていそうですもんね。



ところで、病気のことなどあまり明るくない話題を敢えて書いたのは、
まぁ将来の自分自身のためってのもありますが、現在の自分自身のために
まとめておきたかったというのもあります。
それと同時に、今まで自分が知らなかった(分かってなかった)だけで
意外に身近に同じ病気の人がいたりする可能性があるから。

というのも、先日の大学テニス部のOG会で。
10歳以上も年下の後輩(OG)に
「明日大腸内視鏡検査を受けるから、今日は食事できなくて。」と言ったら
「あ、私の姉が大腸炎で、たまに内視鏡検査受けてます。
 あれ食べちゃ駄目とか、食事制限が厳しいんですよね。」という返答。

その頃は、状況が分かってなくて、ただの笑い話だったんですけど。(汗)
まだ発症したわけではないのですが、その可能性は低くはない状態で、
しかもまた、難病指定の病気だとか言われると何かと不安になることもあるの
ですが、特に体験者の方の話を聞くと少し気がラクになります。

つまり「今後の自分の体との付き合い方次第なのかなー」と。

そんなわけで、病気の本を読みつつ食事の本も読んでみるつもりです。
最近の私が、薬膳だとか、医食同源だとか、そんなことに関心が高いのは
この影響が大きいんですね。あとは夫のアトピーの影響もあるかな。

思うに、人にはそれぞれ生まれもった体質がありますよね。
体が冷えやすいとか、気管支が弱いとか、慢性鼻炎だとか。
そういう個々の体質に合った食事とか食べ物ってものもあると思います。

決して、某TVの健康番組みたいに「これがいいから食べろ」ではなくて、
どの食べ物も偏りなくバランスよく食べつつも、それでもなお体質的に
「どうも血圧が高めになる」という人が定期的に摂取するといいものって、
やっぱり誰にでも1つや2つある気がします。

そのためには、まず自分を知ることが先決。
体質、気質、ついつい食べてしまうもの、ついついやってしまう生活習慣。
まずは、じっくり自分と向き合って、そうしたことを観察したい。
どうしても、ついつい自分のことは後回しにして、夫や息子など周りを
優先させてしまいがちですが、今年はそれを払拭します。



あと、色々とIBD(炎症性腸疾患)関連のサイトを見てると、
どうも肉類や乳製品中心の欧米型の食生活が原因の1つでもあるようです。
病気と予防「潰瘍性大腸炎」参照
潰瘍性大腸炎は、もともとヨーロッパやアメリカなどの欧米先進国に多い
病気で、戦前の日本では殆どみられませんでした。
日本でこの病気が急増したのは、1980年代になってからとのこと。

それから、腸のこと。
上で紹介したサイト(いつのまにかUC)で初めて知ったんですが、
日本人と欧米人では腸の長さが違うんですって!

欧米人は小腸が5.5+大腸が1.5=計7mであるが、
日本人は小腸7.5m+大腸1.7m=計9.2mなんだそうです。
つまり、日本人は欧米人よりも腸が2.2mも長い。
植物性食品は消化が動物性食品に比べて困難なので、腸が長くなったらしい。
つまり腸の長い日本人が、急に欧米人の食生活を真似して動物性食品を多く
摂り始めたことが体に合わないのだろう。

やはり常々感じているように、「日本人は日本人の風土と体質にあった食事を
していくべきなんだなぁ」と再認識した次第。
これは、腸炎に限らず、アトピーなどの現代病全てに通じることかも?
先日の日記に通じたものを直感として感じます。
やはり、我が家は家族全員に和食かつ粗食な食生活が必要みたいです。

何はさておき、健康あっての人生。
別にものすごーく長生きしたい願望があるわけじゃないんですけど、
そもそも健康じゃないと好きなことも存分に楽しめないじゃないですか。
できれば笑顔で毎日を過ごしたい。
そのためにも食は大事ですよね。
肉より魚、そしてパンより米。あと大事なのは、やっぱり野菜だわ。



<備忘録>関連サイト

財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター

CCFJ(特定非営利法人 日本炎症性腸疾患協会)

UC WAVE ONLINE

炎症性腸疾患のレシピ

病気と予防「潰瘍性大腸炎」

いつのまにかUC(潰瘍性大腸炎)



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